第19話
するとカチャっ、と鍵が外から開く音がして扉が開けられ男の冷たい瞳が私へと下げられる。
「いたんだね」
恐ろしくて動けずにいる私に男は近づいて私の肩を片手で掴むと、ドアがガチャんッ、と閉まるのと同時にカチャッ、と鍵が施錠された音が玄関に響く。
「今……開けようと……」
咄嗟に嘘をつき、男は逃げないように肩を掴んだまま空いた方の大きな手で掴まれている肩とは反対の腕を上下に何度もさすり、上からじーっと私に線を向け、耳元で囁いた。
「嘘つき」
ドンッ、と心臓が跳ね返り汗がダラダラと流れているのをいやでも感じる。
「ごめん……な……さい」
言葉にするけれど男の耳はその一言を受け付けてはくれなくて、背の高い男が背を曲げ、私の鼻先に自分の鼻先を掠め、あと少しで唇が触れそうな距離になった時、私から布団を剥ぎ取り、抱き抱えて部屋に上がる。
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