第12話
「ッ!」
いきなり詰めいるようにあの男に近いくらい体格が良くて背の高い彼がドン、っと頭上の上あたりに拳を叩きつけ一言漏らす。
「言えよ」
コートを着ていても、冬の寒さで当たり前のように背中に当たる建物派冷たいけれど、彼の言葉は酷く吐き捨てられた単語だったが、とても温かくて私の嫌なこと全てを受け止めてくれるかもしれないと思わせるほど優しかった。
だけれど、要を最悪な場所に引きずり込む訳にはいかないんだ。
「なんにもないよ。もう教室に行かなきゃ」
「お前から、ここ数ヶ月ぐらい、タバコの嫌な匂いがすんだよ……気づかねぇとでも思ったのか?」
どうして、要が苦しくて泣きそうな表情をしながら、私に対してこうも怒っているのか上手く理解できなくて、でも何がなんでも巻き込みたくなくて、ただ言い訳するしか無かった。
「それはッ……隣の人がタバコを吸うから……嫌だけど洗濯物に付いて取れないだけで……」
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