第88話 マイクロビキニ スッゴイ
お互い背中合わせしながら客室に付いている露天風呂へ行く準備をしていた。
彼女の服の脱ぐ時に出る衣擦れが隼人の心臓の鼓動を高める。婚約者といえども未だ鈴音の裸など見たことがない。
(まぁ俺は全裸になるだけだから直ぐ着替えは終わるけど……)
穂乃果により自身の裸の写真や動画を沢山鈴音に見せられているのだから今さら服を脱ぐことに抵抗は、あまり無かった。それでも隼人は愛する彼女にだらしない体をしていると思われたらどうしようと乙女のような思考をしていた。
(今日の筋肉のキレはどうだろうか……。もう少し絞っておけば良かった)
「長瀬君、こちらを向いてもいいわよ」
鈴音の姿を見る許可を貰えたので、ゆっくりと振り返る。そして、隼人は、一気に彼女の全身を視界に入れるのではなく彼女の足から顔まで舐めるように見た。
(な、なんて美しい体なんだっ!)
スタイルのいい穂乃果や美沙の全裸を見慣れている隼人にとっても衝撃を受けるほどに鈴音のスタイルはワンランク上だと確信させた。
色白で程よく肉付のいい触らなくとも柔らかさを感じさせる太もも。
大事な場所がほとんど布面積のない黒いマイクロビキニで隠されており、少しでも動けば見えそうなのに堂々と立っている鈴音の姿に感服してしまう。
(か、回転だとっ!)
鈴音は隼人のエロい視線を受け止めるように一切隠そうともしない。
それどころかゆっくりと回転させて隼人からの視点では見れない、魅惑的なボディラインにそこから形作られた若いハリと雄を惑わす武器である尻が惜しげも無く見せてくる。
無駄な肉など付いていないお腹。明らかに鍛えられていることが分かる美しいライン。
そして日々のトレーニングとメンテナンスで磨かれた美巨乳。若さのハリと滑らかさ、生来持ち合わせる女体としての素質の高さが伝わってくる。
「う、美しい……」
「クスッ、喜んで貰えたのなら妻として何よりだわ」
隼人は一言しか言葉が出なかった。それでも彼の全ての複雑に入り混じった感情が彼女に伝わったのか、嬉しそうに微笑む。
「ほら行くわよ?……あら?……ふふっ」
彼女から声を掛けられて付いて行こうとしても体が動かなかったのだ。彼女の全裸にも近い姿による興奮とあまりの緊張に一歩も足を前に出せなかった。
隼人は今にも目の前の極上のメスを犯したい衝動を堪えるのに必死であった。その証拠にポタポタと涎ではない、体液が床を汚していた。
(と、止まれ……あぁダメだ止められない)
悪い事を思いついたような小悪魔のような笑みを浮かべながら隼人へと近づく。そして彼女の細い指が隼人の太ももを撫でる。
「ふぁぁ、ぁっ」
「クスッ、長瀬君……まるで女の子みたいな声を上げているわよ?」
「だ、ダメだ。雨宮さん今近寄らないで!こ、これ以上は……え?」
「どうしたのかしら?言われた通り離れたわよ?」
(な、何で……もう少しで……)
隼人の感情は、まるでペットの犬が目の前の餌を待てとされている気分であった。それでも興奮は止まらず床を体液で汚していく。
「……ハァ、ハァ……雨宮さん」
「……ッ!なんて顔をしているのよ、長瀬君//」
「で、でも俺もう……」
「ふふ、分かったわよ。世話の掛かる夫ね」
そう言って彼女は、ゆっくりと近づいてくる。そして彼女の体から漂ってくる甘い香りにクラクラしそうになりながら彼女の次の行動を大人しく待つ。
そして彼女は屈んだことにより、隼人の股間の目の前に端正すぎる彼女の顔がある。
――ふぅ~
鈴音の甘く熱い吐息が隼人の大切な場所へと襲う。それだけであった。特別肉体的な接触は一切していない。それでも目の前の女性が自分のためにしてくれたと考えるだけで隼人は臨界点突破してしまった。
「うぁっ!」
穂乃果や美沙に与えられた快感以上が、隼人を襲う。全身と脳髄を電流が走る。そして全身がガクガクと震えながら、余韻を味わっていた。
(あ、雨宮さんは……)
そして視線を下に向けると体液まみれの鈴音がいた。顔中汚されながらも、それでも彼女は美しかった。
「あっ…つ。凄いわね、この量……」
「……ッ!お、俺もう限界だ」
「ふふっ、待ちなさい」
萎えることなく理性の崩壊した隼人は目の前にいる鈴音の肩を掴み無理やり襲おうとした時、彼女の一言で動きが止まる。
「……」
「まだ温泉に入っていないから、そっちが先よ。それに……まだ昼よ?夜まで沢山時間はあるわよ♪」
「……うん」
「クスッ、いい子よ?それにしても粘々しているわね。味は……悪くないわね」
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