第70話 ベッドと潮
「み、美沙……」
「ふぇ……あ……ツ//」
既に手遅れあったが美沙はシーツで全裸である体を隠した。隼人の優秀な脳には彼女の裸の全てが画像のように焼き付いている。
「こ、これは……」
「そ、その……シ、シてました//」
顔を真っ赤に染めてモジモジと話す美沙は、普段なら可愛いと思える表情であったが状況が状況なだけに、可愛いく思えなかった。
美沙の手には隼人の夢精したパンツが握られており、それでナニをしていたのだろう。彼女の好意に気付いている隼人が、そういう対象に見られることに嫌な気持ちはしなかった。
しかしながら、あまりにも優れた容姿と鈴音以上の巨乳な彼女は、近くにいるだけで目に毒である。己の理性を制御出来るか保証がないため、直ぐに後ろを向いた。
「べ、別に怒っていないから!だ、だから服を着ろ」
「……ねぇ隼人さん……穂乃果ちゃんと付き合ったの?」
「……ツ!い、今その話を――」
「今はなして!」
「……付き合っていない。大学の同級生の女子に好きな娘がいるんだ……」
後ろを向いている隼人には美沙の表情が分からないが、彼女の声には有無を言わさない迫力があった。惚けた返答は許さない様子であり、隼人は今の美沙には正直に話すこと決めた。
「……そうなんだ。あ~あ、穂乃果ちゃんでもダメだなんて強敵だな~。その人綺麗な人?」
「綺麗だよ……それも凄く。でも別に穂乃果が嫌いなわけじゃないんだ。ただ、出会ったのが少し雨宮さんの方が先ってだけで……」
本日の家庭教師でも穂乃果にした話を再度することになるとは思わなかったが、彼女らに嘘を吐いたも直ぐに見破られるのは理解しているので、正直に話した。
「へぇ~その人雨宮さんって言うんだね。ねぇ、隼人さんこっちを向いて」
「い、いや無理だろ。美沙は今全裸じゃないかっ!」
流石に許容の出来ない提案をされて隼人は抵抗するかのように大きな声を出す。しかし、美沙は穏やかに隼人を説得する。
「そうだよ。だから見て欲しいの」
「だから俺には好きな人が――」
「我慢出来ないの…お願い」
「……分かったよ」
「……どうかな?」
鈴音よりもワンランク大きいだろう圧倒的な胸。平均女性より高い身長からくる色白ながらも健康的な美脚。そして、茶髪の綺麗な髪を汗で額に貼り付かせている姿は、男の獣欲を誘っていた。正面に立つことで彼の鼻孔を刺激する女の強い匂い。
(穂乃果の匂いとは、また違う…)
「綺麗だよ。それに、凄く胸が大きい」
「ふふっ、隼人さんって、おっぱい星人だもんね。ここに来てから見ないようにしていたけど意識しているから分かりやすかったよ。隼人さんもっと私を見て……」
「……見ているよ」
「よいしょ……//」
美沙は顔を赤くし唇を固く閉じ、目を横に伏せながらも顔を上げ、股をひらいた。
恥ずかしさの余りプルプルと震えて涙をぼろぼろとこぼしていた。
それでも嫌がっているわけでないことは短い付き合いの隼人でもハッキリ分る。それは、まるで動物の求愛行動のように踊っているようであった。
「ここを弄られると感じるんだよ……。こんな感じに……あはぁ……んんっ……」
既にシーツを濡らしているが、それでも彼女は止まらない。自分の淫らな姿を隼人へと見て貰いたい、そんな欲求のみが彼女を支配していた。
隼人に見られることで、先ほどよりも数倍敏感になる体。そして快感に視界が歪み潮を吹き続けながらも美沙は自慰を辞めることはなかった。
今まで自慰行為などしてこなかった彼女に、本日最大の快楽が訪れる。
「あっ……あっ……はぁぁっ~~~!!」
びくびくと身体を痙攣させ背を反らしながら美沙は果てた。彼女は激しい快楽の後、視界の覚束ない美沙はフラフラとすると後ろへと大きく倒れこんだ。
(穂乃果の父親の気持ちがよく分かったよ……)
美沙の体液を全て顔そして口にも入った隼人は、穂乃果の父親の気持ちがよく理解出来た。ただ、怒りは湧いてこなかった。それどころか、ベッドに横たわり全力疾走したかのように息切れしている美沙の頭を優しく撫でた。
「良く出来ました」
それを気持ちよさそうに目を細めながら、くすくすと笑いながら隼人に撫でられることを嬉しそうに享受した。
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