読者に語り掛ける…そんな物語達。絶望標本と言いながら、皆がその絶望の下に「輝き」を持っていた。「視る」物語であると。そう。世界の美しさを。絶望の仮面を脱ぎ捨てた先にあるものを…その下の灯を視るのだ。筆者の問い掛け。それはこの世を尊くする。