過去作『天使が死ぬには早すぎる』の続編とのことですが、それに気づかず先に本作を読み始めてしまいました。
順序は逆になってしまいましたが、前作もぜひ読ませていただきます。
本作は、喪失の中でそれでも前を向こうとする主人公の、切なくも温かな物語です。
希望や愛情がじんわりと伝わってくる、そんな余韻の深い作品です。
静かな語り口で描かれる感情の揺れや、人の優しさの描写が本当に美しく、
大切な誰かを思い出させてくれるような、そんな読後感がありました。
前作から読むことで、さらに深い感動が得られるはずです。
(私が言うなという感じですが↑)
丁寧に心を描いた物語を読みたい方に、ぜひおすすめしたい一作です。