リミット　９

目が覚めると隣には晶が眠っていた。

「裸…また欲を満たしただけか」

布団の中の二人は素っ裸で、何度も抱き合った形跡があった。

もう

空白を埋めるにはＳＥＸで体を求める以外何もなかった。

昔は心からあんなに愛し合っていた晶。

今もかわらず愛しているのは確か。

きっと晶も私を愛してくれてる。

けれど

私は晶の妹で

晶は私のお兄ちゃん。

二人がもう一度結ばれることなんてありえない。

そう

体で結ばれる以外はー…

「のん…」

隣に眠る晶が静かに目を開ける。

目覚めるなり、晶が私の体に舌をはわす。

「ｱ､ｱｱﾝー……」

何かを忘れたくて、埋めてほしくて、めちゃくちゃに壊してほしくてー…

また晶に体をゆだねた。

何度抱かれたって私の心のパズルは埋まることなどけしてない。

どんな形のピースなら私のパズルは完成するの？

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