第4話 酔い潰れたお詫びに・・・。
−ピヨッ。チュンチュン。−
カーテンの隙間から朝日が漏れていた。
「ッん。う〜ん。うん?やべぇ。朝?」
「先輩〜おはようございます。」
「潰れたのに、起きるの早いですね〜。まだ7時半ですよ。」
笑いながら、微笑んできた。
ごめん。綾瀬・・・。
違うんだ、俺は、俺は・・・。
こんなだらしないやつじゃないんだ。
変に意識してから、なんか調子狂うな。
「ごめん!!泊まるつもりじゃなかったのに!ほんとごめん。」
「綾瀬、今日なんか予定あるの?」
「今日は特にないですよ〜。」
「昨日、奮発して色々買っちゃったし。」
コーヒーを淹れる綾瀬。
−チーン。トースターの音。−
「先輩、パン食べますか?コーヒーも飲めますか?」
「あぁ〜ありがとう。いただいてもいいでしょうか・・・?」
綾瀬かたじけない。あいつ、いつもこうなんだよな。
なんつーか、優しいんだよな。
「ほーい。そこ座っててください。」
「あ、ありがとう・・・。」
なんか俺、ぎこちないな。
「あ〜てか、綾瀬、今日予定ないんだったらさぁ〜」
「潰れてしまったお詫びに、、、映画でも行かない?」
「映画?まぁいいですよ!」
ちょっと待って、先輩昨日から様子変じゃない?
酔って潰れて、何かに取り憑かれたの?
いつもこんなこと言わないのに・・・。
てかデートだよねこれ・・・。聞くに聞けず。
テーブル越しに先輩が座った。
一緒に朝食を食べながら映画の時間を決めた。
食べ終わると、申し訳なさそうに先輩が食器を洗ってくれた。
「そう言えば、昨日、お風呂入ってないんでシャワー浴びてくださいね。」
「タオルここ置いておくんで!あっ、あとパッパンツよかったらこれ使ってください。」
「大丈夫です、私が部屋着で使ってただけなんで。」
一時期、トランクスを部屋着にしていた。
夏場は通気性もあって重宝していたのだ。
「え。おお前、男もんのパンツ!!なんで!ってかいいの?俺パンツとして履くけど・・・。」
ちょ綾瀬の部屋着・・・。ちょ、やめろーーーーーー!
「いいですよ。あげます!ニコッ」
「ああ、なんかごめん。ありがとう・・・。シャワーかりまーす。」
なんか汚いもの扱いされたよなぁ。
あの顔の、あの笑みは、そういうことだよなぁ。
なんかショック。
シャワーから上がり、暑かったので腰にタオルを巻きドライヤーをかけた。
化粧水借りようかな。
「綾瀬〜化粧水と乳液かして!」
「・・・。」
反応ないな・・・。
−ぺち、ぺち。柳が廊下を歩く音。−
「なぁ、綾瀬!化粧水と乳液貸して!」
「えーーーーーー!なんで裸なんですか。ちょっと」
先輩以外に体バキバキじゃん。
「裸じゃねーよ。タオル巻いてんだろうが!」
「お前が、反応しなかったからだろ〜。」
「なんでもかりてください!!///早く服きてください。」
なんか恥ずかしい。きゃー
「おおっ。ありがとう、借りるな!」
あいつ照れてたな。なんか顔赤かったし。
鍛えておいてよかった!ふんっ。
−ぺち、ぺち。 柳が廊下を歩く音。−
先輩何考えてるんだろう。
たまに変な行動するからわからな過ぎる。
化粧も済まして、髪もゆるく巻いて〜っと。
さて何着て行こうかな〜。
あ!昨日買ったワンピースにしよう。
めっちゃ可愛かったんだよね〜!ルンルン。
「先輩〜準備できましたよ。」
「お前なんか、今日可愛いな・・・。あっ違う、そういうなんか着ないじゃん。普段」
また変なこといってしまった・・・。
「えっ、っっそうですか?嬉しい!!まあ、確かにきませんね。昨日買ったんです!」
先輩が褒めるの珍しい〜。なんか嬉しいな。
ぎこちなく家を後にした。
二人ともお互いの気持ちにまだ半分気づいていない。
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