第10章 – 日常がロマンティックなカオスに変わるとき!

セリーヌは、誰かに見つめられているような妙な感覚で目を覚ました。ゆっくりと目を開けると、イリスがベッドの隣に座って、いたずらっぽい笑顔を浮かべていた。


セリーヌ(疲れた声で):「そんな風に見つめないでくれる?」

イリス(ワクワクしながら):「今日はデートの日よ!」

セリーヌ(警戒しながら):「デート?…なんか嫌な予感がするわ。何を企んでるの?」

イリス:「ただの楽しい街ブラよ!問題なし、仕事なし、血もなし。ただ私とあなた…そして、偶然の出来事!」


セリーヌは何か怪しいと感じたが、イリスの期待に満ちた瞳を見て、結局流されることにした。


二人が街へ出ると、賑やかな雰囲気と祭りの喧騒に包まれていた。そのとき、イリスの目がキラリと輝いた。巨大な看板には「百合カップルグランプリ!」と書かれており、偽のカップルとして最高のロマンチックなやり取りを披露すれば、高級ディナーが賞品としてもらえるという内容だった。


イリス(大興奮):「セリーヌ!!これは出るしかない!」

セリーヌ(絶望):「はぁ!?絶対イヤ!!」

イリス:「だって、高級ディナーがもらえるのよ!お腹空いてない?」

セリーヌ:「普通に食べ物買えばいいじゃない…」

イリス:「でも、タダで食べられるのよ?」


気づけば、セリーヌが抗議する間もなく二人の名前が登録されてしまい、もう逃げることはできなくなっていた。



---


第1ラウンド:見つめ合いチャレンジ


30秒間、相手の目を見つめて、瞬きをしたり笑ったりしたら負け。セリーヌは真剣な表情を保とうとしたが、イリスが顔を近づけて甘い声で囁いた。


イリス(誘惑するように):「震えてる?そんなに私が近いの?」


セリーヌは顔を真っ赤にし、思わず叫んだ。


セリーヌ:「ずるい!!」


観客は大爆笑だった。



---


第2ラウンド:ロマンチックなセリフ対決


お互いにロマンチックな言葉をかけるチャレンジ。


セリーヌ(めちゃくちゃ照れながら):「あ…あんたって、そんなに…うざくない時もあるわね。」

イリス(胸に手を当てて):「なんてこと!これは告白!?泣いちゃいそう!」



---


第3ラウンド:突然のハグ


突如、イリスがセリーヌに飛びつき、ギュッと抱きしめた。


イリス(いたずらっぽく囁く):「あなたの腕の中だと落ち着くわ、ダーリン♡」


セリーヌは顔を真っ赤にしながら、必死にイリスを押し離そうとした。観客は大盛り上がりだった。



---


最終ラウンド:フェイクキス


お互いの唇が触れそうで触れない、ギリギリの距離で止まるチャレンジ。


イリスはセリーヌの頬に手を添え、優しく囁いた。


イリス(静かに):「ねぇ、私って不器用かもしれないけど、あなたと一緒にいられて嬉しいの。」


セリーヌは必死に動揺を抑えようとしたが、イリスの腕に囚われ、観客の歓声が響く中…


突然、誰かの偶然の押しによって…二人の唇が本当に触れてしまった。


一瞬の沈黙。


そして、イリスが大爆笑する中、セリーヌはその場でフリーズしていた。


イリス(ニヤリ):「ふふ、これはボーナスポイントよね?」

セリーヌ(顔を覆いながら):「家に帰ったら絶対仕返しするから!!」



---


結果発表!


そしてついに、結果が発表された。


イリス&セリーヌ…優勝!!


イリス(飛び跳ねながら):「やったー!!高級ディナーは私たちのものよ!」

セリーヌ(まだ恥ずかしさでいっぱい):「ご飯いらない…この日のことを忘れさせて…」

イリス(ニヤリとしながら肩を抱く):「ダメよ、これは歴史に残る日なんだから!」


ーーエピソード終了!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る