第9話 強者

老人「蟲炎(バグラズ)!」

3cmくらいの黒い炎でできた蟲の群れが一気に襲う。斬りかかっても斬れる様子がなく防戦一方になってしまった。俺はそれを耐えるべく相殺し続けるが不利な場面が続き膠着状態が続く。

老人「おやおや、疲労が見られますがいかがなご様子で?えぇ?」

蟲はさらに加速し動きも不規則になる。

攻撃をいくつかもらってしまう。体が削れる。かなり強い様子が見受けられる。どうしても耐えられない俺は逃げてしまう。

元神父「フッ!」

元神父は一斬れで蟲を全滅させる。やはりこの二人はかなりの強者のようだった。

緑齋「手を出さないでください。俺がやります!!!」

そして俺は走り出し切り掛かる。しかし相殺され剣を刺されてしまう。死を悟ったその瞬間俺は思い出した。あの時俺は首を切られそこから影炎が出てきたのだ。つまりここで首を切られれば奴を召喚できるのではないかと

緑齋「ふっ、殺せ殺せ!その代わり願いがある。俺は死ぬ時必ず頭から上は離れた状態で死にたいと決めているんだ」

老人「ほぉ、若いのに勇気があるのう。じゃあその要望に答え首を一刀両断してあげよう」

そして老人は一瞬の捌きで俺の首を切り落とす。その瞬間体の中から影炎が現れる。

影炎「やはりこうなっちまったか」

元神父「え!?あ、え!?あなたは、え!もしかして、え!?あ、え!?影炎様ですか?」

影炎「知っているのか?なら話は早い。白伯を殺すぞ」

元神父(正直胡散臭かったが本当だったとはな)

影炎「何が胡散臭いって?」

元神父「なんでもありません!」

老人「さっきからなんじゃ!騙したのう!」

老人は影炎の心臓に剣を突き刺すもダメージがなく影炎はそれを折り、抜く。そして傷穴が再生される。影炎はゆっくり睨み手を前に出す。

老人「お、お前一体なんじゃ?」

元神父「彼は神です!冗談ではなく実在する神でありこうして私たちの前に来てくれたのです!感謝して死になさい!そしてこの方は影炎様であり昔は月曜日を司る神であり今は追放されましたが生き残りこうして我々の前に来てくれたのです!そして影炎様は太陽を守る神であり彼が死ぬと太陽は崩壊し我々は生きていけなくなるのです!この方は間接的に我々を守っているので感謝して死になさい!」

老人「は、はぁ?」

そして影炎は手から炎を出し焼き尽くす。老人は骨も灰も残らず焼き死んでしまった。

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