(スピンオフ)ハズレスキルと言われ虐げられてましたが転生に気がついてからは自由気ままに生きていきます!

気まぐれ@ハズリバ2巻1.23予定

第1話 if ~最初から全力①~

(前書き)


 本編とは独立させてこちらに移しています。

 単純に移しただけで中身は変わりません。

 既にお読みいただいた方は、読み飛ばしていただいてかまいません。


◆◆◆◆◆◆


「まったく、訳のわからん【^6()°】などというスキルしかないくせに」



「そうそう、しかも他のスキルの適性が全くなかったんだからね。神様から見放されてる生きる価値のないクズだよ。ねえ、父上?」



 僕のスキル【^6()°】。



 教会の人間も読めなかったこれは、今の僕になら読める。

 というか以前の僕には読めなかった。

 だってこれは、転生前に慣れ親しんでいた日本語だったんだから。



 【リバース】。

 物事を反転させたり逆転させたりする。



 なら、教会でスキルについての適性はゼロと判定された僕の才能を全て反転させてやる。



◇◇◇



「父上、ケイン、僕を追い出すと、本気で?」



「どうした、アラン。聞こえなかったのか。これは……強く殴りすぎたかもしれんな、はっはっはっ」



 父が笑い、隣のケインも同じように笑った。



「ならば僕、アランは、父上、いやライアン=ヴァーミリオン侯爵に決闘を申し込む」



「ん? 今何と? やはり強く殴りすぎて耳だけでなく頭もおかしくなったか?」



「いえ、僕はこの上なく正常です」



 そこでケインが割り込んできた。



「バカも休み休みいえ、お前ごときが父に勝てるはずがない。まして僕にもな」



「ケイン殿は邪魔です。あなたを倒しても意味がない。僕はヴァーミリオン侯爵家当主を倒して地位を譲り受けたうえであなた達二人を追放するつもりだから」



「お前、本当に頭がおかしくなったようだな!!」



 怒りに震えるケインはさておき、僕は父を見て挑発する。



「まさか、武門の誉れ高き家を代々継承する【剣聖】殿が敗北を恐れて決闘を拒否したりなんかしませんよね? したら『【剣聖】は尻尾巻いて戦うことすらせずに決闘から逃げ出した』と王家に報告してあげますよ」



「アランよ、追放では飽き足らずこの場で死を望むか。よかろう応じてやる。作法は知っているな、生死は問わない」



「ええ。【剣聖】殿には当主の地位を賭けてもらいます。僕は、まあこの命しか賭けるものがないですね。僕の命はそんなに軽くないのですが仕方ありません」



◇◇◇



 審判は侯爵家お抱えの騎士団長。



「ヴァーミリオン家当主ライアン候と平民アラン、決闘を始めよ」



 父が持つのは代々家に伝わる聖剣デュランダル。

 僕が持つのは一兵士が持つただの鉄剣。



 誰もが次の瞬間にアランが真っ二つにされる場面を想像していた。



◇◇◇



「瞬雷剣!」



 目にもとまらぬ雷のごとき速さで繰り出される一閃。

 【剣聖】はたとえ格下でも全力は出さないにしろ手を抜くほど腑抜けではなかった。

 アランは剣をかまえて迎えうつ。 



 そして半ばから断ち切られた剣身が宙を舞い、地面に刺さった。



「!!!」



 アラン以外があっけにとられる。

 目の前の現実を受け止められない。



 刺さったのは、デュランダルの刃先。



 今のアランには、全ての武器を最高レベルで扱うことができる【武神】、本人の能力を極限まで引き上げる【神霊の守護】、それに【豪運】があった。



 この日は偶然にも聖剣デュランダルのメンテナンスの前日。

 目立った傷はなかったが、一か所だけわずかに脆くなっている部分がまだメンテナンスを受けておらず、史上最強の剣士となっているアランの剣とぶつかりそこから断ち切られたのだ。

 


「勝負あり、ですね。続けますか。気のすむまで付き合ってあげますよ」



 審判はヴァーミリオン家の者だ。

 公平な判断など最初から期待していない。



 心を折らなければならない。



◇◇◇◇◇◇


本編第1話は↓です(必要かどうかわかりませんが一応)

https://kakuyomu.jp/works/16818023213835651444/episodes/16818023213835871101


スキル:【リバース】【神眼】【武神】【魔神】【テイマー神】【状態異常完全耐性】【神霊の守護】【豪運】【第七感】


 いつもお読みいただきありがとうございます!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る