第30話

───────・・・・・




「んっ」



唇に当たった違和感に目を開けると、



「やっとお目覚めか?」



至近距離にいる煌に思わず顔を背ける。


だって、近い。



「おいおい、何だよその反応」



ムッとしたのか、両手で頬を挟まれて正面に向けられる。



「っ、ち、かい」


「はぁ?近くて何が悪ぃ」


「っ」



カーッと赤くなる顔を見ながら愉悦に瞳を細める煌は、すぐに機嫌が良くなったのかそのまま唇にキスをする。

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