〈28〉こんなイケメンほっておかない
月曜日からは次のイベントの準備と、新しい企画案を出すことになったので、ゆっくりランチもとれず、毎日遅くまで仕事をしていた。
もちろん、
「そろそろ帰れる?」とLINEが来た。
外で待ち合わせをして家まで送ってくれたり、時々外食をしたりして過ごした。
いつも出待ちしていたみな子さんの姿も、私の兄の姿もすっかりなくなった。
「最近、
超美女みな子さんがいないとなると、こんなイケメンを誰もほっておくわけがない。
世のセオリーである。
やたらと用事を作って柘人先輩に話しかけたり、他の同僚を介して飲み会に誘おうとする女子が増えた。
もちろん柘人先輩は軽くかわしてるのだけど、先輩の誘いをむやみに断るのも大変そうだ。
「ねえ、守森さんて越先輩と仲いい?」
同期の美人女子が話しかけてきた。
「まあ、仕事を教えていただいてたので少しは。」と適当に返す。
「今度誘って皆で飲みに行こうよ」
「今、仕事がたて込んでて、どうかな。聞いておくね」と私。
「絶対誘って。お願いっ」と強烈だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます