☆2年待っても答えは変わらない☆
第7話
「香鈴さんは、
この先、恋愛する気あるの?」
この質問の意図が分からない、私。
それが伝わったのか、結城さんは、続ける。
「香鈴さんには、
香鈴さんの事情が、あるのは分かる。
それを、無理強いするつもりはない。
でも、香鈴さんだって、まだ若い。
この先、一人で生きて行くつもりなの?
・・・・恋愛もせず?」
「・・・そーいう訳じゃないけど・・」
結城さんて、こんなに強引な人だった?
今日の結城さんは、
いつもと違うから、戸惑う。
「この、5年・・・・
それなりに香鈴さんを、見て知った。
香鈴さんも、俺の事、知ってくれていると、
思ったけど?俺が自惚れていただけなの?」
そんな言い方は・・狡いよ、結城さん。
「・・もう、懲りたの、付き合うとか、
恋愛とか。この先は、確かに分からない。
でも、今は、無い。」
キッパリと言い切る。そうしないと、
結城さんに、押し切られそうで、怖い。
「俺は、香鈴さんの話を、一番身近で
聞いていたと思っているけど?」
「それは・・・そう・・かな。」
「それは、
俺が好きって言う事とは違うの?」
分からない、そんなに責めないで。
「別に、責めているつもりはないけど。」
見抜くなぁ。
結城さんのそういうところ、怖いなぁ。
でも、頼りたくもなる。
っ!!それは、ダメ、駄目だよ、香鈴!
「・・・違う・・・・と・・思う。」
ホントは、
一緒に居たい気持ちが、沸き起こる。
でも、私は、その気持ちを、抑えて、
冷静さを保つ。そう、言うのが精一杯なの。
「今は、恋愛したくないの?」
「・・ん・・」
それは、ホント。疲れた心は今もまだ痛い。
「この何年か、一緒にいたのは、
先輩と後輩としてだけなの?」
「・・・ん。」
それだけじゃ、ない気もしないでも無い。
「じゃ、
恋愛する気が起きた時の優先順位は、
俺が一番だと思って、待っているから。
その時は、必ず教えてよ?」
「待つとか、無しで。」
離れてしまえば、忘れちゃうよ・・・・
「それは、俺の勝手だよね?
今の俺が、
香鈴さんの心を変えられない様に、
今の香鈴さんでは、
俺の心を変えられないよ?」
二人の間に、重苦しい空気が流れる。
「分かった。この決着をつけるのは、
2年待つよ。・・・今日は、帰る。」
えっ!?2年って何?
このまま、離れちゃえば、忘れるでしょ?
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