第46話

「まさか果歩さん、俺の想いを疑ったりなんかしていませんよね」


「……ごめんなさい。実は、物凄く不安だった」


「……」


「だって! いつもは和真の事を警戒しているのに、二人きりでも平気そうだったし。クリスマスイブだっていうのに、それでも平気そうだったし。声が聞きたくても電話がつながらないし。それにっ」


「それに?」



隼人が、優しい声で相槌を打つ。



「さっきの、電話……」


「さっきって?」



家を出る前に隼人から掛かって来た電話。


その電話で、隼人が電話口で話している会話が聞こえて来たんだ。




果歩の知らない女性との会話。



年末の休暇で、一緒に出掛けようと約束しているその会話を。

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