第21話
確かにここ数日、和真に絡まれる事がよくあって。
他の人間ならなんとも思わなくても、事情を知っている人間なら勘ぐる事もあるだろう。
「その度に、果歩さんの元気がないように見えて、それで気になっていたんです」
「ごめんね。変な所見られちゃったな」
「私は辰巳さんと果歩さんを応援してますから。辰巳さんも忙しいのかもしれないけど、果歩さんだって我慢なんてしないで、会いたければ会いに行っちゃえばいいんですよ」
果歩の気持ちを見透かすように、目の前で迷いなく言い切れる彼女の潔さを羨ましいとすら思えた。
「お互い遠慮していたら、遠距離は続きませんって」
「う、ん。そうね。ありがとう」
年末年始の休暇で、実は隼人の所に行こうかと考えてもいたけれど、隼人が向こうで予定があると言っていたから、会いに行きたいと口に出すことは出来なかった。
本当はこんなに長く彼が向こうにいる予定ではなかったから、元々年末年始は日本で過ごす予定にしていたのだ。
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