神さまの言うとおり

「うーん、悩みますねえ」

「どうしたのトナリ、何を悩んでるの」

「あぁ、明日のおゆはんを肉じゃがか野菜炒めのどちらにするか悩んでます…お嬢様はどちらがいいですか?」

「そんな究極の二択…1晩かけても選べないわ」

「んだから…もうイナゴの佃煮にでもしましょうかね」

「それだけは絶対にやめて」

「でもどちらにするか決められません」

「…ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、で決めたら?」

「いいですねそれ!じゃあ…ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、う、ら、の、か、み、さ、ま、の、言、う、と、お、り!けっけけけーの、け、の、け!」

!?

「お嬢様、明日のおゆはんは野菜炒めになりました」

「それはいいけどけっけけけーって何!?適当すぎない?」

「なんかおっぺけぺーと語呂似てますよね」

「そうね……ってどうでもいいわよそんなの!あと裏の神様ってなに?表の神様とかあるの?」

「さあ…小さい頃から歌ってたので疑問に思ったことも…」

「神様はまあいいけどけっけけけーってどういう意味!?」

「意味なんてありませんよ…それよりお嬢様は裏の神様のけっけけーで無かったら何と言うのです?」

「えっ、あたしは…こんぺんたんの、すんぺんたんの、曲がり角、だった。まだ続きあるけどちょっと長くて大変」

!?

「こんぺんたんのすんぺんたん!?そっちの方が意味わからないですよ!」

「ええ?こんぺんたんが普通でしょ!」

「違いますよ!…あ、一応続きも聞いていいですか」

「んっとね、曲がり角…あかとんぼ、しろとんぼ、やややのや」

「…駄々っ子?」

「やーや!って言ってるんじゃないわよ!」

「…地域差なんですかね…けっけけけーが普通だと思ってました」

「けっけけけーは絶対普通じゃないと思う」

「こんぺんたんこそ普通でないでしょう…あ、石川県では"あっぽっぴのぴのぴ"ってけっけけけーやこんぺんたんより意味わからないのもあるみたいです」

「どっちもどっちでしょ……けっけけけー、の、けって高知県で主流らしいけど、トナリって東北出身じゃないの?」

「いえ?生まれも育ちも高知です」

「そうなの?岩手弁すごいから東北かと思ってた」

「高知は飽きたので北上してみました」

「どうせなら大阪とか東京とか…栄えてるところに行けば良かったんじゃない?岩手なんて何も無いのに」

「いやいや、岩手はいいですよ、観光名所もたくさん!それにお嬢様も居ますし」

「褒めても何も出ないわよ」

「ちぇ、給料あげてもらえるかと思ったのに」

「あら、退職金は明日たくさん出してあげるわよ?」

「なんでもございませんお嬢様、クビだけは……」

「か、み、さ、ま、の、言、う、と、お、り…」

「そんなもので私のクビを決めないでください!」

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