プレゼント
「お嬢様、今日はお誕生日でございますよね」
「違うけど?あと2ヶ月ほど待ちなさい」
「プレゼントを用意しました」
「2ヶ月ほど待ちなさい」
「どうぞ遠慮なく受け取ってください」
「2ヶ月フライングしてるけどありがとう、今開けていいの?」
「もちろん、どうぞ見てください」
「……」
「お嬢様のお誕生日は6月、湿気が気になると思いタンスとベッドの湿気取りを用意しました」
「やっぱりあと2ヶ月待ちなさい」
「今のは冗談です」
「どこから?プレゼントの内容が、なのかプレゼントを用意したことからなのか」
「プレゼントの内容の方です」
「じゃあ他にプレゼントがあるってこと?」
「左様でございます、こちらをどうぞ」
「……こちらってどちら?」
「私のスマイルです」
「仕事しなさい」
「暇なんですよ、奥様も旦那様も出かけてしまわれたし、今屋敷にいるのは私とお嬢様と警備の禿げ上がった頭の竹中さんしかいません」
「禿げ上がった頭の竹中さんに謝りなさい」
「お嬢様も禿げ上がった頭って言ってるじゃないですか」
「だって実際禿げ上がった頭してるじゃない」
「暇ですお嬢様、なにかしましょうよ」
「なにかって…そんなこと言われても」
「えーっ、お嬢様ともあろう方が暇つぶしのひとつも考えつかないのですか?」
「関係なくない?というかこういうのは執事のトナリが考えることでしょ」
「思いつかないから聞いてるんですよ」
「あー言えばこー言う…じゃあオセロでもする?」
「いいですね、私まあまあ得意なんですよ」
「奇遇ね、あたしもオセロ得意なの、悔しがってるトナリの顔を見るのが楽しみよ」
「悔しがる?それはこちらのセリフですよ」
「…お嬢様、ズルはいけないと思います」
「正真正銘実力よ、ふふん、あたし強いでしょ」
「お嬢様を負かして警備の竹中さんに育毛剤をプレゼントさせる罰ゲームを考えていたのに…」
「なんてこと考えてるのよ!竹中さんに謝りなさい」
「仕方ない、負けましたし竹中さんに育毛剤プレゼントしてきます」
「やらんでいい!育毛剤よりウィッグの方がいいわよ」
「たいして変わらないじゃないですか!」
「変わるわよ!育毛は効果があるか分からないし、増毛は金がかかってしょうがないわ、ウィッグなら確実にあの禿げ上がった頭を隠せるわ」
「だらウィッグをプレゼントしてきます」
「さすがの竹中さんでも怒ると思うからやめなさい」
「だらお嬢様が罰ゲーム考えてください」
「えー…じゃあ竹中さんに高いシャンプープレゼントしてきて」
「たいして変わらないじゃないですか!」
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