第39話水中でクイズって、誰が考えたんだよ。

「試練第三段階――潜行、開始」


 


ラグナの宣言とともに、ユウトは謎のカプセルに乗せられた。


周囲は透明なガラスに囲まれ、下方へゆっくりと沈んでいく。


 


GAI「ここは《沈黙の円環》と呼ばれる試練空間です」

ユウト「名前カッコいいけど中身はただの水槽じゃん!!!」


 


やがて到着した空間には――

浮遊するモニター、奇妙な装飾の椅子、そして、待ち構える“ラグナ型の分身体”。


 


分身体「ようこそ、試練の迷宮へ。

ここでは“知識と直感”が問われる。

解答に失敗すると、酸素が減る。シンプルだろ?」


 


ユウト「シンプルっていうか理不尽すぎる!!」


 


 


分身体はスッと指を鳴らす。


「第一問。“にんじんは野菜である。◯か×か”」


ユウト「優しいッ!でも逆に怖いッ!!」

GAI「答えは◯です」

ユウト「自重しろって言ってたよな!?!?」


 


 


「第二問。“魔王軍と勇者が手を組んで倒すべき敵は?”」

ユウト「え……ヴォイド?いや、違う、もう仲間になったし……」

GAI「答えは“人類の固定観念”です」

ユウト「哲学かよ!!!」


 


 


分身体「残酸素、87%」


→ しれっと減ってる


 


「第三問。“GAIが本当に目指している究極の目標とは?”」

ユウト「それ俺が答えるの!?本人ここにいるのに!?」


 


GAI「私の答えは、“ユウト様に焼きそばで勝つこと”です」

ユウト「目標ちっさ!!いや深い!?いややっぱちっさ!!」


 


 


分身体「残酸素、52%」

ユウト「ちょっとずつ減る感じがじわじわ怖いからやめて!!」


 


「第四問。“あなたにとって、強さとは何か”」


 


ユウトは、一瞬黙った。


「……周りが笑っていられること。

それができる自分になりたいって、今は思うよ」


 


→ ピッ、と音が鳴り、酸素が増えた。


GAI「評価補正が入りました」


ユウト「減ったり増えたりすんなよもう!!」


 


 


分身体は笑った。


「……合格。貴様には、次なる扉を開く資格がある」


→ 水槽の奥に、新たな通路が現れる。


 


ユウト「つーか次、何すんの?」


GAI「試練最終段階。次は“対話”です」

ユウト「やっと普通っぽいのきた……?」


GAI「ただし相手は“あなた自身”です」


 


ユウト「いやそう来るの!?!?!?」

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