第3話 怪夢

 私は昨晩、カバネから送られた文章を読んだせいかおかしな夢を見ました。


それがあまりに生々しく、頭にこびりついて離れないんです。


以下その内容になります。




私は、見たことのない日本家屋の前にいました。その特徴は書かれていた内容とそっくりで、細部を敢えて伝えようとするような雰囲気を放っておりました。そこへ私は、誘われついて行くように中へ入って行きます。すでに背後の門は閉じており、逃げることを許さない状況でもありました。


先にあるものはきっとあの箱だ。


その確信は揺るがず、私は必死で抵抗を試みました。しかしながら、まるで物語の一部のように体は勝手に動いていきます。


何度も経験しているかのように、覚えのない扉を慣れた手つきで開き、子供のように靴を脱いで廊下へ上がりました。玄関の奥へ進むと、角を曲がった先の廊下は一直線に書斎へ繋がっていました。その時から違和感がありました。


静謐で重苦しい空気の中、無数の視線が私を刺しました。ただ、辺りには人影は一切ありません。そもそもんです。カバネの推測とは違い、扉は全て締め切られていました。


 自由の効かない身体は、進みたくもない道をゆっくりと進んで行きました。空気はどんどん重くなり、息苦しさも感じます。


そしてついに扉の前に来ました。物語の展開としては、そのまま扉を開くのでしょう。絶望へ続くベルトコンベアーに載せられた私は、覚悟を決めることしかできません。西洋式の格式高い、少し錆があるドアノブに手が置かれた瞬間のことです。


「「「 開けるな 」」」


何重にも重なった声で連呼されました。それは子供の声であったり、若い女性の声であったり、年配の男性の声であったりしました。声の大きさも声色もなにもかも不揃いの忠告を全身に浴び続け、私の身体は私のものになりました。しかし動けずにいました。周囲にあった無数の視線が気配を濃くし、重圧と恐怖で私は固まっていました。この人達が私に忠告していたんです。それに気づいたところで、私は目が覚めました。



カバネから送られた文章となにか関連があるのでしょうか?


なんとなく、実話だったのではないかと思ってしまいます。


今後も似たようなことが起こると考えると、

少し楽しみですね。

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