自分が思うほど、相手に大事に思われていなかったら
そりゃ、哀しいだろう。
でも、仕方がない。
人生というのは大半がそういうことの連続だ。
自分の仕事が、どれだけ意味があるのかと考え自問し
心に蓋をする人、無理やり価値を見出す人、投げ出す人
そして……そっと、前途を「閉じる人」
思えば、自分の仕事がどう思われてきたかなんて
上司の査定でしか知る由もなかった。
世間のため、会社のため……そう思えれば幾らか救いがあろうが
実際には周囲のたった数人の都合と心情がそれを決めてしまう
がんばろう、責任を持とう
そう思えるうちが花
今では、どうやって「やり過ごすか」に全力を尽くす
だが、何気ない日々の業務の生み出した枝に引っかかって
命を救われたものだっているかも知れない
多くの場合、枝を出した本人は気づくことさえないだろう。
考えてみれば、意外と多いのかもしれない
一杯のラーメンが、心を洗い明日の活力になることだってある。
知らずに引き受けた仕事で、命をつないだものだって居たはずだ。
信じられることは、それほど多くはなくなってしまった世界だけれど
その輝きを見せてくれたなら、明日も生きてみようと思ってみても悪くはない。