第12話
「そうか……じゃあ男装でもさせるか?総司と同じ部屋だから総司の着物と袴を借りるか……。」
「えっ、沖田さんと同室なんですか!?雛さん!!」
おさよさんの顔つきが急に変わる。
「はい、一応……。」
「だめです!!お藤さん!今すぐお古の着物持ってきてください!!なんだったら私のお古を持って来ます!!沖田さんの着物を借りるなんて絶対にだめです!!」
なるほど……おさよさん、沖田さんのこと好きなんだ。変わった趣味……。
「私、今日はこの格好でいいので大丈夫です。」
「おさよさん、沖田さんは私が怪しい行動をとったら斬るために同室になっただけですから……。」
「それに私みたいな女は嫌いだって言ってましたから安心してください。」
「えっ!?…ええ……。」
「ちっ、そういうことか……総司の奴やるなあ……。」
土方さんがそう呟くのを聞くと、お藤さんは私に明るく話しかけてくる。
「じゃあ雛さん、今日はとりあえず休んでいてください。土方さん、雛さんこの格好じゃ目立つから明日、着物を着せてから皆さんに紹介したらどうですか?」
「そうだな……。お前、今日は総司の部屋でじっとしてろ。」
「……はい。」
おさよさん、怖いよ……こっち睨んでる……。
私はその日一日部屋でじっとしていることになった。
夕餉はの膳は沖田さんが部屋まで持ってきてくれた。
「沖田さん、すみません。ご迷惑かけてしまって……。」
「まったくだよ。迷惑極まりない。」
沖田さんはお膳をドンと乱暴に置く。
「これ食べたらもう寝てよ。布団はあとで持ってくるから。お風呂は明日みんなが入り終わったら入って。」
「はい。」
は~、沖田さんといると疲れる。
おさよさん、沖田さんのどこがいいんだろう……。
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