第4話
そんな中、一人浮いているのはコンドウ君だ。
最近入社したコンドウ君は、遅刻魔、態度悪い、清潔感がないのフルコンボで、あまり期待されていない。
期待されていないため、誰も仕事を教えようとしなかった。
「コンドウ君、キムラさんは右足が弱いから脇をしっかり支えてあげて」
私が指示を出しても、コンドウ君はやる気のない素振りでうなづくだけだった。
所長がコンドウ君は21歳だと教えてくれた。
じゃあ仕方がない。大学も出ていないのだ。
私は広い心でコンドウ君を迎え入れているつもりだった。
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