第10話
「あたしは平気だよ。辞めないし」
と言うか、三年生のマネはもう引退したし、二年生はマネがいなくて。
あたしが辞めたらマネージャーはいなくなる。
「そっか。大変だったら俺等も手伝うから」
「うん」
「ありがとな。じゃあ、また明日な」
無邪気に笑う彼。
そんな彼みたいに素直にあんまり笑えないあたしは、少しだけ笑みを作って手を振った。
すごくモテる彼。
…彼が好きになるような子はどんな子なんだろうか。
綺麗なのかな。
可愛いのかな。
中学の時からって、もう何年も好きなのかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます