第9話
――理由は、彼に中学の時から好きな人がいると言われたからだった。
「…あのさ、」
部活が終わって後片付けをしていると、彼が近付いてきた。
「何…?」
「えと、アイツら…最近来ない…よな」
「…あ、うん」
「もしかしてさ…辞めた…?」
「……まぁ、うん」
いずれ分かることだし、隠せるわけもないし素直にそう言う。
「あー…そっか」
「……」
「…俺のせいだよな」
「……」
「ごめんな…」
わざわざ謝る彼。
彼は悪くないのに。
好きな人がいるんだから仕方ないのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます