次期聖女王は、天命に従わない
真城幸
国の起こり
お前さん、何処からおいでなすった。こんな田舎の老いぼれに尋ねることなぞ無かろうに。
ん?…この国の起こりを知りたいと?
まぁ良かろう。本当は身内にしか聞かせておらぬのじゃが…
…千年前のことじゃ。
ここにはのぅ、トケラ民族とラファ民族、二つの民族がおった。長ァい戦いを続けていたがのォ。
トケラ民族の
まぁよい、スマ様は、予知の力を持っておいでじゃった。
ある日、「戦より恐ろしいもの」がやって来ると予言したんじゃよ。
それでも争いを止めない二つの民族の前に現れた怪物がおる。
ゴロゴロという地鳴りがしての、森を切り裂いて生まれたのじゃ……。
大地を震わせた大きな怪物は、全てを滅ぼしてしまった。トケラ民族とラファ民族は、ようやく手を取ったのさ。
何があったか…まぁ、どこかの夏じゃ。
『終わらせる者』が弱ったのさ。そこを狙ったラファ民族の長の一人息子・ドーラ様が、その大ォきな首を落とした。
その死体からはな、穢れが出てくるんじゃ。恐ろしいもンよ、全てが腐ってしまう。
じゃが、それを、スマ様がお清めになって、この地は豊かになった。二つの民族を一つにするため、お二人は結婚なさった。まぁ、凄いものじゃった。着飾られたお二人は、まぁ何よりも美しゅうてなぁ。
スマ様は、御二人の御子をお産みになった。双子のうち、御嫡男のヤスラ様は、二つの民族が治めていた地を、ラファ民族の言葉じゃ。『
妹御のイマ様は、『神の遣い』として、『
わしの老いた体では、御国の為に動くことさえ出来ぬ。じゃから、わしァこの話を語り継ぐ者を探すのじゃ。
お前さんも、この話を知ったからにゃァ、誠心誠意働くんぞ。のぉ。
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