第12話
私に気づいた椎名さんが「莉奈」と優しく呼んでくれた。
またその声に私はドキドキした。
私は息を整えてずっと心の中で練習したとおりに「お待たせ・・星。」と言った。
すると椎名さんの顔がどんどん赤くなっていった。
私は思わず
「顔真っ赤www」と笑ってしまった。
すると星は「これは別に・・ただ付き合い始めた頃を思い出しただけだし。」と少し膨れた顔をしていた。
私は思わず「変なのww」と笑ってしまった。
「もう笑うな!ほら!2人が待ってるか店行くぞ!」
そういって先を歩く星に私は駆け寄った。
店につくと陵也君と綾乃が先に到着していた。
「お待たせ~」
「たっく二人とも遅いから先に少し食べて始めたよ」
そういいながら綾乃がご飯をほおばっていた。
私はその光景を見て星と一緒にまた笑った。
それから一緒にご飯を食べていると綾乃が急に
「何か今日の莉奈って高校の時の莉奈みたい~」と言い出した。
私は思わず食べていたものを落としそうになった
「ごほっっ急にどうしたの?綾乃?」
「えぇ~だって何か服装とか話し方とかちょっと違うかも~」
《さすが中学からずっと一緒なだけあって鋭い》私がそう思っていると陵也君は
「そうかな~ちょっと体調悪いだけでいつもと変わらない気がするけどな~」
そう陵也君が言うと綾乃は「これだから男ってのは」と呆れたようだった。
星はその会話を聞いても焦りもしなかったが私はバレないかすごくひやひやした。
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