第21話、とある男子高校生の視点
僕の名前は坂本凪、どこにでもいる普通の男子高校生である。
特に趣味と言う趣味はなかったけどここ最近ではエンドオブデスティニーと言うカードゲームが好きになっている。
普通にいつもながら女子たちには獣みたいに見られて捕食されるかもしれないと毎日が怯えているけどある人と出会ってからそれは変わっていた。
それは吉田翔也さん・・・いいや、翔也お兄様と出会ってから僕の人生は大きく変わった。
学園に向かってもいつも危ない時は翔也お兄様が僕を含めて多くの男子を女子たちから守ってくれていて僕たちはすっかりといつも翔也お兄様の後をついて行くようになっていた。
そんなある日に他の男子からとても信じられない話を耳にしたのだ。
それは翔也お兄様が女子と付き合っているとかもう深い関係になっているとか僕にはとても信じられない話だし信じたくもなかった。
だって、僕たちの憧れである翔也お兄様が女子たちにそんな事で屈服する様な人ではないことは僕たちが一番理解をしていたはずだ。
そうしてそんな噂など嘘だと決めつけるために僕はある日にこっそりと翔也お兄様の後をついて行くことにした。
そんな事をしていると翔也お兄様と一緒のクラスメイトの一人、最上マーシャが何かとまるで翔也お兄様の事を待っていたように振る舞っていたけどそんなことはあり得ないなと思っていたら・・・・・
「マーシャちゃん、どうしたの?もしかして何処に一緒に遊びたいのかな?ならさ、エンドオブデスティニーが今日から最新バージョンになるから一緒にやりに向かわない?」
「全くもそうだとは思っていたけど・・・なら勝負して戦いに買った方が・・・・でいいかな、翔也さん」
「無論だ、勝負をするのだからそれぐらいはしないと楽しめないからな」
そう楽しそうに話をしていた・・・嘘だ・・いや、エンドオブデスティニーと言うカードゲームは翔也お兄様が滅茶苦茶に大好きなカードゲームであり最上マーシャの母親が運営会社でありその為に仲良くなったのだろうと僕自身に言い聞かせた。
そうでもしないと翔也お兄様が女にあれ程の笑みをすることなんてあり得ないなと必死にそう考えてその日の尾行を終えて翌日になり又しても尾行をしていると図書室に入り本でも読むつもりなのかなと思って隙間から見ていると佐々木玲香と楽しく図書員の仕事を手伝っていた。
どうしてあり得ないなと思って聞く耳を立てていると・・・・・・・・
「翔也さん、最近は私は九州三国志を中心に読んでいるのだけど翔也さんはどこが好きなの?」
「滅茶苦茶に迷うな大友家も龍造寺家も島津家もどこも大好きであるからな・・・・龍造寺はネタ的に面白いし5人揃って四天王と言う元ネタでもあるからな。大友家は高橋親子に立花道雪とかの話も大好きだし島津家は戦闘民族的に面白いし・・・でも相良家も中々に良いよな」
僕は密かに聞いていても歴史の話をしている事だけは分かるけどそれ以外は全くも不明であった。
島津?龍造寺?大友?って聞いても何も分からないのに翔也お兄様と佐々木玲香は二人で静かに話していてとても楽しそうにしていたのだ。
僕はこれも翔也お兄様は歴史が大好きだから話が合うだけだとしてこれもあり得ないなと必死に否定をしていた。
最近では僕たちと翔也お兄様の時間が減ってしまって寝取られたと言う事はないよね。
そう信じてその翌日も尾行していた時に決定的な瞬間を見てしまったのだ。
それは翔也お兄様ととても危険人物である山中鈴花と二人で教室掃除をしている時にかなり人気が無くなっても掃除をしていて長いなと思っていたので翔也お兄様の様子を確認するために教室を覗くとそこには・・・・。
「本当に翔也は女みたいに性欲が強いよね、私的にはとても嬉しいことなのだけど」
「全くもそう言いながら滅茶苦茶にエロい服装を着てくるなんてかなり度胸があるね。まあ、そんな鈴花ちゃんが好きなのであるけどさ」
そんな事を言いながら相変わらずに鈴花が変態な格好をするのは分かるとしてそれよりも信じられないのは翔也お兄様があんな格好するなんて夢にも思わなかった。
それよりも翔也お兄様、滅茶苦茶に似合っております。
おそらくインキュバスコスチュームだと思いますが滅茶苦茶に似合っております。
同じ男なのに見惚れてしまいそうになりながら見ているとそこからは薄い本でしか見たこともないような事を始めていた。
前に女から無理矢理に見せられた様な内容みたいで僕はあまりの恥ずかしさにバレないように静かに立ち去っていたが少し耳をすませば二人の声が聞こえてきていた。
それを聞いて僕は間違いなく翔也お兄様は女達に寝取られたと確信をすると脳が破壊される音が聞こえてきて何も考えられなくなってしまった。
許さない!僕たちのお兄様を寝取った三人の女たちめと僕はそう思いながらその場を後にして他のみんなにこの事を伝えるのだった。
それは一人では無理だけど他の男子も揃えば何とかなるかもしれないと考えたから僕はその考えの元で他の男子たちに伝えて翔也お兄様を助けようと行動を起こすのであった。
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