第16話、真鶴へ

そうして俺と玲香ちゃんは小田原城を満喫して歩いていると他の二人は疲れたとしてそろそろ休憩しないかと言われた。


確かにそろそろ休憩しても良さそうだなと感じて休み始めた。


そうしてベンチに座りながらお昼はどこにすると話が出てきたので俺はオススメの場所を伝えた。


そこを伝えると真鶴?と3人とも頭を傾げていた。


まあ、無理もない前の世界でも真鶴は神奈川県なのに疎開みたいになっていて自然も多く残っている場所だからな。


どうしてそこにわざわざ向かおうとするのか理解が出来なくても仕方がない。


けれども俺は知っている!そんな場所にも滅茶苦茶に美味しい海鮮丼のお店があることを!


なので必死になって向かいたいとお願いすると止める理由もないのでそこに向かう事になった。


本当にありがとうと気持ちを伝えて真鶴に向かった。


小田原から真鶴は意外と近いけど小田原みたいに栄えておらず駅にはツバメの巣もあるぐらい。


それほどに田舎町と言えるが都会に住んでいる身として田舎町はそれだけでもなにか都会にない魅力を感じるので個人的には好きである。


そんなことを思いながらたどり着くとマーシャちゃんたちが考えていたよりも田舎な風景で唖然としていた。


つい少し前まで小田原でそれなりに建物があったのにここではそれもほとんどなく田舎であった。


こんな感じなのと鈴花ちゃんは驚いていたけどこんな感じだよと答えた。


すると玲香ちゃんはここは北条氏の小田原城を守る最後の砦として小さな城があった場所なのよねと話していた。


そうだよね、この真鶴は滅茶苦茶に高所が激しく少しでも砦を作れば最終防衛ラインになるのでここが大切な場所だっただよねと話しているとこらこらそろそろお昼にしたいからと言われて案内をする事にした。


真鶴の探索は食事を終えてからでも良いかなと思いながら目的の場所に向かった。


そのお店に入るととても静かにしており店主が現れてると俺を見て驚いていたけどそんな事を気にせずに4名でお願いしますと言うと案内をしてくれて俺たちはそこで座って注文を頼んだ。


俺は前世から好きだったメニューを頼んだ・・・2人前を。


他の三人は頼み過ぎじゃないかと言われたけどこれぐらい頼まないとせっかくここまで来たのだからと感じていた。


そうして待ちながら俺たちはこれからの予定を話していた。


せっかくだから真鶴半島の先まで向かわないかと提案をした。お世辞にもこの真鶴半島の海岸はあんまり人がいないので意外と穴場になっており誰もいない場所でゆったりとすることもできると思うので提案をすると悪くないとして他のみんなも賛成して食事が終えたらそこに向かう事にした。


そうして話し合いをしていると目的のメニューたちが到着して早速、食事をする事にした。


そうして食べ始めると他の三人も新鮮な魚で満足している様子で良かったと思いながら食事していると早くも一人前が終わってしまったので2つ目に突入した。


それを見ていたマーシャちゃんが食べるのが早くないですかと聞かれてしまった。


すると他の二人もいつもよりも圧倒的に早いと言っていた。


それもそうだろう、この海鮮丼の美味しさは通常の3倍ほどであり何処かの彗星並に桁違いである。


「そ、そんなに美味しいの?翔也?」


そう聞かれたので首を縦に高速に動かして頷いていた。


それは美味しいに決まっているよと言いながらも食べていた。


やはり真鶴の海鮮丼は最高だ!と思いながら食べていると本当に好きなのねと3人から言われながらもその通りだと言って食べ終えてしまった。


ちなみに他の三人はまだ食べておりそのあまりにの速さに3人とも本当に2人前を食べ終えたの?と驚きながら見て言って来たので俺は悲しそうな表情をしながら食べ終えた丼を見せていた。


しっかりときれいに食べておりそれを見た三人は苦笑いをして本当に早いねと言われていた。


無理もない滅茶苦茶に美味しいから・・・さてと真鶴半島の先に向かうためのバスは・・・と思いながら調べていた。


本当にバス、少ない!?と思いながらもまだ時間には余裕があるなと思ってゆっくりとしていた。


「ねえ、翔也。翔也って歴史とゲーム以外の趣味はあるの?」


「そうだな、趣味と言えば行ったこともない場所の散歩に後は小説を読むことかな?ここ最近では戦国時代のマイナー勢力で戦国時代を生き抜こうとする物語は好きだったりする」


「!!翔也さん!その話を詳しく聞かせてください。私はとても関心があります!!」


ならと思って俺は玲香ちゃんに真里谷氏って分かるかと尋ねると歴史オタクの玲香ちゃんでもすぐには答えが出て来ずに頭を抱えていた。


あの玲香ちゃんがと言いながらマーシャちゃんと鈴花ちゃんは驚きながら見つめていた。


答えが出そうもなかったので俺は答えを伝える事にした。


「玲香ちゃん、答えは甲斐武田氏の分家、上総武田氏の勢力の物語だよ。北条と里見に挟まれたあの勢力だよ」


「そう言えば、そんな勢力もあった!小さ過ぎて忘れて・・・・って!?そんな所の勢力に転生しても無理ですよ。だって一度は領土も失って北条氏に頼って逃げてくるほどなのに」


「そう、その小説の第一話はまさにその場面から始まるのだけど笑ってしまったよ。いきなり逃亡なんて普通はないからな」


その話はまた旅館に着いてからまた話すとして今は真鶴半島の先に向かおうと言ってからマーシャちゃんと鈴花ちゃんは賛成して俺たちは食事を終えてから真鶴半島の先に向かい始めるのだった。

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