邪神「この人間に邪神の加護掛けまくって魔改造したろうずwwww」

土斧

邪神に愛されちゃった男


 皆は神様って奴に出会ったことがあるか?

 そう、あの万物を司る神々だ……創作だとどんな風に描かれるだろうか?髭を蓄えた爺さんだったり、この世の物とは思えない美少女だったりする事が多い。


 けど実際は違う……少なくとも、俺が出会った神は違った。


 俺は、邪神に出会ったことがある。

 ……邪神と呼ぶのが適切かは分からないが、少なくとも確実に人智を超えた存在だ。そして、俺にとっては邪悪そのものだ。


 折角だから、その邪神と出会った時の話をしよう。


 まず出会った場所だが……分からない。表現しようがない。宇宙みたいな所だったと思う、コンビニでピザまん買った帰りの出来事だった。コンビニから一歩出た途端、俺はわけの分からない空間に至って覚えといてくれ。


 そしてその姿だが……あれは……なんだったんだ?三体くらい居た気がするが……まぁ誤解上等で表すなら、円と線で形成された鹿とクジラとウミウシみたいな奴らだった。


 ごめん、俺も何言ってんのかわかんねぇ。深くは考えず、よくわかんない見た目だったって覚えといてくれればいい。


 それで、その神達から俺は無数の加護を授かった……と言うか、押し付けられた。だって俺の声届かないっていうか聞こえてないんだもん。俺の意見聞いてくれなかったもん。


なんか


「この人間に邪神の加護掛けまくって魔改造したろうずwwww」

「やろーやろー!取り敢えず不老不死にしとこうぜww」

「変身能力もつけてやろ!www」

「俺の眷属も貸してやろwww」

「ついでに逾櫁ゥア逕溽黄なんて言ってるのか分からんかった寄ってくる加護もやるわww」

「おまっwwコイツ死ぬべww?」

「戦闘能力増やしとこww」

「精神崩壊しないようにストッパーもかけといてww」



 と、仲間内で盛り上がるサークルみたいな感じでキャッキャッと俺を魔改造してきた。


 正直、普通なら思い出しただけでSAN値がゼロになる思い出だ、三回は死ぬくらい痛かった。


 こんな思い出をこうして冷静に思い出せるのも、あの邪神どもの加護のお陰です!!クソが!


 そんで、一通り俺を魔改造し終えて出来たのが俺って訳――まぁそんなこんなで、邪神共が「そろそろコイツ返すかぁ」って言って漸く帰れるって思ったら……意識が遠のく途端、邪神の一人がこういったんだよ。





「やべっ、少しほっといたせいで世界滅んでる。」













 そして、なんかよく分からんまま気がついたら道の真ん中に立ってました。


 周りの建物は全部崩れてるし、周りには邪神共を思い出す化け物が湧いて平然と空飛んだり歩いたりしてるし……


 まぁ、一言で表すなら世界がポストアポカリプスになってました!!……何してくれてんだよあの邪神。なんでちょっと目を離した隙に滅んでんだよ世界、俺らの世界ってそんなに脆かった!?


 何が怖いってさ、俺がピザまん買いにでた年からもう25年経ってたんだよ。25年でこうはなんねぇだろって思ってたんですけどねぇ。


 つかもうそれからさらに5年経ってるから30年前か……あの日ピザまん買いに出なかったらこんなことにゃなってなかったのかなぁ?


 まぁそれはさておいて……なんやかんやあって世界は滅びました。なんで滅びたのか?


 発端はよく分からん化け物が突然現れて世界を蹂躙したところから始まったらしいけど、その退治の過程で核戦争とか起こったかららしい。詳しくは知らない。


 兎に角、今のこの世界は人類がほぼ息絶えて辛うじて地下で生活してるメトロリダックスみたいな状態で、地上は神話生物みたいな化け物が跋扈してる地獄絵図なポストアポカリプス世界ってわけだ。クトゥルフのバッドエンドかよ。


 俺はそんな世界で旅を続けるしがない旅人です。

 えっ?化け物がいて危険じゃないのかって?俺は邪神からチート加護を貰っているのでヘーキです「大丈夫、僕最強だから」って奴です。ごめんヘーキでも大丈夫でもないわ。


 そもそも俺は邪神の魔改造加護のせいで旅をするしかないという……なんでも俺の存在そのものがあの化け物を呼び寄せるらしくてですね……過去5回地下施設に入ってたことがあるんですが、全部追放されましたww


 マジで俺が来た途端に化け物が入ってくるようになって半ば魔女狩りみたいな話で追放されたんすよ。いやぁ……魔女狩りで本当に魔女狩り当てる事ってあるんだなって思いました。

 

 まぁ、そんなこんなで俺は何処にも腰を据えられずに今日も地上を歩き回ってるんです。


 えっ?食料はどうしたのかって?昔空腹で死にかけたときに邪神が飯を食わなくても行きていける加護をくれたんですよ!(ただし空腹感は永遠に残る)


 これにて、同じく邪神の掛けた「発狂しない加護」によって、俺は狂うことも許されずに永遠に空腹と向き合うことになるわけですねぇ〜!地獄です、たまの食事がオアシスです。

 

 まぁ、そんなあまりにもハードモードなこの世界。この世界に、まぁ行きすぎなほどのチート能力を得た俺! 


 こういう時こそね、人間は欲を忘れちゃいけないんです。


 だから、俺はこの世界で目標を立てたぜ……それは……





女の子囲んでハーレムを作る事だ!!!!

 

俺はモテたい!チーレムがしたいんだよぉ!!

 

 そのために、俺は今日も歩くんだ……道で化け物を襲われて困っている女の子を助けるという、テンプレムーブをやるために!!

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