それは予知夢か正夢か
猫屋 寝子
第1話
あの夢を見たのは、これで9回目だった。
予知者として様々な予知夢を見てきたが、ここまで同じ夢を見ることは初めてだった。それも――自分が殺される夢を。
私はまだ死にたくない。愛猫を残して死ぬことなんてできないし、予約していたミステリーの新刊だって読んでいないのだ。そう言えば、大好きなソーシャルゲームの最近追加されたストーリーもまだやっていない。いや、それ以前に明日推しのアイドルのライブがある。最低限明日までは生き延びなければいけない。
そう、私には死ねない理由がある。それなのに――今夜寝てまた同じ夢を見れば、10回目。キリがいい故、明日死んでしまう予感がした。
だから私はひとつ賭けへ出ることにした。
幼馴染の探偵に相談して、殺人事件を防いでもらうのだ。
彼は警察からも協力依頼をされる優秀な探偵だ。私の予知夢を聞いたら、犯行場所や犯人にたどり着けるかもしれない。
私は彼の優秀さに賭け、早速連絡を取って彼の探偵事務所へと向かった。
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