その後編
脱ぎたくない理由
愛ちゃんは抱く時、必ず服を脱がない。
着たままするのって…逆に高度な気はするんだけど…。
頑なに断るから、逆に脱がせたくなる。
「産後太ったから」
と言うセリフには
「僕は細い人よりも、ふくよかな人の方が好きだよ」
って返したら
「なっ!ふくよかって…マシュマロボディーとかぽっちゃりとか他にも言い方あるでしょっ」
とかムッとしながら良くわからない返しをされる。
「愛ちゃん、いい子だから脱ごうね」
と言って今回、お腹までまくりあげたワンピースを更に脱がそうとしたらお腹を両手で押さえて赤面しながら
「だから、パンツ、ズラしてるんだからできるでしょっ?ねぇお願い、やめて?嫌なの」
と本気で拒否をする。
この子はそれが″煽り″ということに気が付いていないらしい…
「じゃあ僕が納得できる理由ならいいよ。一体、何が嫌なの?教えて」
「えっと…だから太ったから…」
「いいよ、マシュマロみたいで美味しそうだもんね?」
「ちがっ…その…見せたくないっていうか…おじさんにはわからない事情があって…」
「どんな事情かな?」
「げ、幻滅するだろうから、言わない…」
「うーん。浮気しててキスマークでもあるならわかるけど、愛ちゃんそんなことしないでしょ」
「そっ…」
言葉に詰まった愛ちゃん。
何度かこのやり取りを繰り返して全て論破してやったら、ようやく白状した。
「お腹…切ったの」
「うん?」
「娘ちゃん、逆子で帝王切開だったから…12センチの傷があって」
「そう…頑張ったんだね。」
「緊急だと縦に切るんだけど、私は前もって帝王切開だと決まってたから横に切ってて、パンツで隠れる位置にあるから、今まで隠してたの…」
「そっかあ。」
「もう元旦那以外誰にも見せることなんてないと思ってたから…」
「ここにきて他の男の名前出すなんて、すごいね。愛ちゃんやるね?しかも元旦那って」
「あっごめんなさい!そんなつもりなくて…」
「わかってるよ。ちょっと意地悪したくなっただけ。傷ってどこ?」
僕が聞いたら愛ちゃんはパンツの上に手を置いて、「ここ」と教えてくれた。
僕はパンツの上から傷があるらしいところをそっと撫でた。
「娘を守るために切ったんでしょ?世界一綺麗な傷だと思うけど」
「っ…」
愛ちゃんは目を潤ませた。
泣き虫だからなあ。
「それで、胸を見せたくない理由は?」
「それも…母乳あげたときに、先が伸びたと言うか…私の、小さくて!伸びるしかなくて…こんなの、男性にはわからないと思うけど…好きな人には見せれないよ…」
小さくてというのは胸のことを言っているのではない。
愛ちゃんはムチムチでふっくらしてるので、胸は大きい。
「へぇ。乳首小さいんだ」
「!?なんで言うの!?」
覆い被さっている僕の胸を愛ちゃんはバシッと叩いた。
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