第19話 最終話
あれから愛ちゃんは、すんなり籍を抜くことができた。
そりゃそうだろう。
そのために用意した証拠と、弁護士なんだから。
今日は土曜日。
独身になってから初めて愛ちゃんが僕の家に来た。
コーヒーを飲んで、ありえないことを言っている。
「わたしとおじさんは、ゆっくりいこうね!」
のほほんとして…朗らかにのたまいだした。
あの時、籍を抜いて俺のところに来いって言ってほしいとか、愛の告白じみたことを叫んでおいてこれだ。
「今日は何を見る?」
テレビのリモコンを持ってきて、僕の膝の上に背を向けてのった。
「恋愛でいいよね?」
テレビの画面をみたままリモコンを操作する愛ちゃんの、左耳と頬を僕の右手で掴んで無理やりこちらを向かせた。
えっと大きい目を開いて驚く愛ちゃんを無視してキスをした。
ガタンっとリモコンが床に落ちて響いた。
「!?」
唇を離すと愛ちゃんは真っ赤になって固まっていた。
「な…なにを…!」
「黙って」
おかまいなしにもう一度キスをして今度は舌を入れた。
すると胸を力無く叩いて抵抗しているフリをしてきたから今度は両手首を掴んで止めた。
「待っ…おじさん!まだ私たち、付き合ってないのに」
「愛子、好きだよ」
愛ちゃんは更に真っ赤になって、何も言えなくなった。
そこから、気が済むまでキスしていたら、どんどん目がとろんとして、物欲しそうな顔になった。
さすがドM、想定通りだ。
今度はワンピースの裾に手を滑り込ませて撫でながらキスを続けた。
すっかり大人しくなってされるがままの愛ちゃん。
もう1年も我慢したんだ。
簡単には帰らせてやらないからね。
「いい子だね」
と抵抗しなくなったことを褒めると嬉しそうにはにかんだ。
キスを止めて、両手で体を撫で回して焦らしてやったら、
「もっかい…」
と上目遣いをして、ねだってきた。
「やっぱり悪い子かな」
最後は愛ちゃんの言ってほしいことを言ってやって、ゆっくりソファーに押し倒した。
″ゆっくりいこうね!″か。
うん、まあいいよ。ゆっくりわからせてあげる。
まだまだ僕たちは始まったばかりだから。
可愛い愛子さん〔完〕
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