第12話
健にぃはわたしと少し話して、幹部の集まりに行った。
來斗も電話でわたしの近くにいなかった。油断してた。
「あの、ちょっとあっちで話しませんか?」
一ノ瀬グループのやつら5人がわたしを囲んだ。
「…………」
わたしは無視して、お茶を飲んだ。
「無視してんじゃねぇぞ
可愛いからって調子乗んな」
「………………」
「ーーーーッ!!!」
「何すんの?危ないじゃん」
殴られそうになった。
まじうざい。
問題起こすなって淳士さんに言われてるけど、この状況無理だよね。
わたしは悪くないよね、きっと。
「……チッ」
わたしは手首を捻ひねった。
「いてぇ、はなせ…」
「先に手出したのそっちだよ?」
「わ、わかった。悪かった」
「さっさとどっかいけ」
そう言って突き飛ばした。
めんどくさいじゃん。ほらみんな見てるでしょ。
「へぇ、りんなに暴力?」
「…………っ!!!!!」
そこには殺気を感じるほどの黒いオーラを出して私の後ろに立っている來斗がいた。
わたし以外の周りには固まったまま動けず震えていた。
「來斗、遅い。」
「悪かったよ、まさかこんなことになってるとは思ってなくて」
まだまだ本気ではない來斗の殺気。わたしはもっと怖い來斗の殺気を知っている。
「どうやって死にてぇの?」
怖い。
「りんな、大丈夫?」
わたしには優しい來斗。
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