分与主義レポート

iii

第3話

資本主義で貨幣制度より成立している社会で生まれ育った私にお金を得ることの意義は高いです。


 しかし、この世界において働く動機といえばよいのでしょうか、生活の原動力は己が獲得したモノをより多く分け与えることにあるらしいのです。


 石器の時代には食物、衣類などを分与する習性が文化に発展した痕が残っています。


 太古の分け与える証として、お互いに分け与えようとするので結果、概ね物々交換になりますが相手に交換するモノがなくても、相手に足りないモノを与える行為を示す壁画が幾つもみつかっています。


 これらの傾向は農耕生活で強まり大規模化したと考えられています。仮説として獲得物を分与しない種族は原始時代の段階で滅びたようです。


ivにつづく

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