## パート2: 配信準備室の設置

翌朝、アランは約束通り「風見の箱」を訪れた。店の外観は昨日と変わらず、古めかしい木製の看板と青と茶色の木製ファサードがひっそりと佇んでいる。しかし今のアランには、この小さな魔法道具店が単なる店ではなく、新たな冒険の始まりを告げる特別な場所に見えた。胸に抱いていた「認められたい」という思いが、少しずつ形になり始めている——その期待感が彼の視界を輝かせていた。


ドアを開けると、いつものように小さなベルの音が鳴り、古い魔法道具と書物の香りが彼を迎えた。しかし店内はいつもと様子が違っていた。棚が少し移動され、通路が広くなっている。奥の部屋への導線が意図的に作られているようだ。


「アラン、来たのね!」

マリアが奥から顔を出し、両手に工具を持ったまま彼に向かって手を振った。彼女の髪は少し乱れ、頬に油の跡がついている。明らかに朝から作業に取り組んでいた様子だが、その目は生き生きと輝いていた。


「マリア、おはよう。何か変わったようだけど...」

アランは店内を見回しながら言った。


「そうなの。先生が提案してくれたの。『配信準備室』を作ろうって!」

彼女は嬉しそうに微笑んだ。「奥の部屋の一角を改装して、専用のスペースを設けることになったわ。今日は一日かけて準備するつもりよ」


「配信準備室...」

アランは言葉を反芻した。彼の胸に温かな感情が広がった。これまで誰も彼の冒険者としての資質を認めてくれなかった。ギルドでは「理論冒険者」と揶揄され、実践経験の不足を指摘されるばかりだった。しかし今、ウィンダム老人とマリアは彼の新たな挑戦のために部屋まで提供してくれている。彼らは彼の可能性を信じてくれているのだ。


「いいの?本当に?」

アランの声には、感謝と少しの戸惑いが混ざっていた。


「もちろん!」マリアは明るく答えた。「私たちは、あなたの冒険を応援しているの」


「さあ、中に入って!」

彼女は彼の腕を引っ張り、奥の部屋へ案内した。


アランがこれまで何度か訪れたウィンダム老人の作業部屋は、大きく様変わりしていた。部屋の一角が片付けられ、壁に沿って新しい作業台が設置されている。棚には様々な魔法道具と結晶が整然と並べられ、中央には大きな地図台が置かれていた。壁には「風の洞窟」と思われる場所のスケッチや、魔法回路の設計図が貼られている。まるで作戦本部のようだ。


ウィンダム老人は地図台の前で何かを書き込んでいたが、アランの姿に気づくと顔を上げた。

「来たな、アラン。どうだ、我々の新しい『配信準備室』は」


「すごいです...」

アランは驚きと感謝の気持ちで言葉につまった。「こんなに本格的な準備室を、僕のために...」


「君一人のためではない」

老人は静かに笑みを浮かべながら言った。「マリアの才能が花開く場でもあり、古い魔法と新しい技術が交わる実験場でもある」


老人の目には、単なる思いつきではない、深い意図と期待が宿っているようだった。アランはその視線に何か特別なものを感じ、自分の冒険が彼個人の満足を超えた意味を持つ可能性を垣間見た気がした。


マリアは少し照れたようだったが、誇らしげに作業台を指差した。

「見て、配信システムを完全に改良したの。エコーストーンを中心に、視覚情報や音声をより鮮明に伝える補助結晶を増やしたわ」


アランは作業台に近づいた。前回の配信で使ったシステムが大幅に改良され、より洗練されたものになっていた。エコーストーンの周りを囲む銀の導線はより複雑な幾何学模様を描き、小さな補助結晶が六角形に配置されている。最初の簡易的な装置とは比べ物にならないほどの精巧さだ。


「この配置は六芒星の魔法増幅回路を基にしているの」

マリアは専門的な知識を披露しながら説明した。「六つの頂点に異なる属性の結晶を配置することで、エコーストーンの魔力を安定させつつ増幅できるわ」


「すごいな...」

アランは心から感心した。「これなら風の洞窟の中でも安定して配信できそうだ」


「そうなの。ダンジョン内では魔力干渉が強くなるから、特にこの保護回路が重要」

マリアは指先で青い光を帯びた銀の線をなぞった。「視聴者からのコメントも安定して受信できるようになったわ。特に」彼女はアランの目をまっすぐ見つめた。「危険を知らせるコメントを優先表示する機能も追加したの」


「危険を知らせる...?」


「例えば『後ろに敵!』というような警告コメントが複数あった場合、それが優先的に表示される仕組み」

マリアは実際にシステムを操作して見せた。「視聴者の集合的な警戒心が高まると、システムがそれを察知して警告として表示するの。あなたの安全のために」


最後の言葉には、彼女の深い思いやりが込められていた。アランは胸が熱くなるのを感じた。マリアはいつも彼のことを考えてくれている。彼女の献身的なサポートがなければ、この新たな冒険は始まらなかっただろう。


「それって、視聴者の感情や意図をエコーストーンが読み取れるってこと?」

アランは技術的な興味と同時に、その神秘的な側面にも惹かれていた。


この質問に、ウィンダム老人が地図台から離れて近づいてきた。

「その通りだ。エコーストーンには『声を聞く』能力がある。単なる言葉だけでなく、その背後にある意図や感情も感じ取ることができる」


老人の声は静かだったが、その言葉には重みがあった。アランは彼の言葉が単なる魔法道具の説明ではなく、より深い意味を持っているように感じた。


「声を聞く...」アランはエコーストーンを見つめながら呟いた。「だから『風見の箱』なんですね。見えない風の声を聞く」


老人の目が少し驚いたように見開かれ、そして穏やかな微笑みに変わった。

「鋭い洞察力だ、アラン。そうだ、この店の名前には深い意味がある。見えないものを見る者たちのための場所なのだ」


「準備室の隅には、もう一つ気になる場所がある」

老人は部屋の隅を指した。そこには小さな祭壇のような台が設置され、上部に風見鶏が取り付けられていた。アランが昨日もらったブローチと同じデザインだが、こちらはずっと大きく、精緻な細工が施されていた。


「これは?」

アランが近づくと、風見鶏がわずかに動いた。外には風がないはずなのに。


「風感知器だ」

老人は静かに説明した。「部屋の魔力の流れ、つまり『風』を感知する。特に、エコーストーンが活性化すると、この風見鶏はその『声』の方向を指す」


「声の方向...」

アランは不思議そうに風見鶏を見つめた。「どういう意味でしょう?」


「誰が最も強く話しかけているか、誰の声が最も切実かを示すんだ」

老人は少し遠い目をして続けた。「古くからの言い伝えでは、風は必要な者に必要な声を運ぶという。この風見鶏は、その声の源を指し示すのだ」


アランはその言葉に深い神秘を感じた。彼は胸元のブローチに触れた。昨日老人から贈られた風見鶏のブローチも、同じ力を持っているのだろうか。


老人はそれ以上の説明をせず、再び地図台へと戻っていった。彼の背中には何か言葉にできない重みがあるように見えた。


マリアは手早く作業を続けながら、アランに声をかけた。

「配信準備に必要なものを全部リストアップしたわ。あなたは魔法道具の準備をお願い」


彼女は長い紙のリストを手渡した。そこには、携帯用魔力ランプ、小型保護結晶、蛍光粉、風力測定器など、探索に必要なアイテムが細かく記されていた。


「このうち、保護結晶と蛍光粉はギルドで調達する必要があるわ。他のものは店の在庫から借りられるけど」


「わかった」

アランはリストを確認しながら頷いた。「ギルドに行って、午後にはすべて揃えてくる」


「あと、これを」

マリアは小さな魔法結晶を手渡した。「通信用の結晶よ。何かあったらすぐに連絡できるように。二人で初めての冒険だし、何かあった時のために...」


彼女の言葉には心配と期待が入り混じっていた。彼女の目には、アランへの信頼と同時に、彼の安全を気遣う優しさが宿っていた。


アランは結晶を受け取り、感謝の気持ちを込めてしっかりとポケットにしまった。

「ありがとう。でも大丈夫、風の洞窟なら初級冒険者向けだから、危険は少ないはずだよ」


「理論上はね」

マリアが小さく笑った。「でも実際の冒険は、理論通りにはいかないこともあるって、あなたが一番知ってるでしょう?」


アランも苦笑した。「確かに。だからこそ視聴者の助けも借りたいんだ」


お互いに視線を交わし、少し照れながらも笑い合うと、そこには幼少期から分かち合ってきた信頼関係が感じられた。マリアが一歩前に出て、なにか言いかけた時、彼女の指先から小さな青い火花が散った。


「あっ」

彼女は慌てたように手を引っ込めた。一瞬の出来事だったが、アランは確かに見た。マリアの指から魔力が漏れ出す様子を。


「今のは...?」


「な、何でもないわ」

マリアは急いで話題を変えた。「それより、ギルドでの告知文をどうするか考えないと。視聴者を増やすためには、インパクトのある文句が必要よね」


アランはマリアの様子に少し気になるものを感じたが、彼女が話題を変えたことを尊重した。「そうだね。『赤マントの冒険者、風の洞窟に挑む』とか?」


「いいわね。それに『伝説の風の結晶を求めて』っていう副題をつけたら?」


「伝説の...少し大げさじゃないかな?」アランは照れくさそうに笑った。


「大げさなくらいがちょうどいいのよ。視聴者の興味を引くには」

マリアの目は興奮で輝いていた。「あなたの冒険をもっと多くの人に見てもらいたいから」


「風見の箱」をいったん出たアランは、冒険者ギルドへと向かった。道中、彼は様々な思いを巡らせていた。これまで彼は理論上の知識を認められることを求めてきた。しかし今、彼は「視聴者と共に冒険する」という新しい道を歩み始めている。配信準備室の設置は、彼の中での大きな転換点だった。単なる「試し」ではなく、本格的な決意へと変わりつつある。


ギルドに到着すると、受付にはオールド・トムの姿はなく、代わりの職員が対応していた。アランは少しがっかりしたが、すぐに任務に取り掛かった。


掲示板に向かう途中、数人の冒険者が彼を見て小声で話しているのに気がついた。

「あれが『赤マント』だ」

「初回の配信、見たぞ。薬草の知識はなかなかのものだった」

「次は風の洞窟らしいな。どうなるか見物だ」


アランの心臓が早鮮った。自分のことが話題になっている—それも否定的ではなく、興味を持って。彼は胸を張り、堂々と掲示板に小さな告知を貼った。「赤マントの冒険者アラン、明日正午より風の洞窟生配信!伝説の風の結晶を求めて」


続いて薬剤師の部屋へと向かう。保護結晶と蛍光粉の調達は容易だった。彼の理論知識が役立ち、丁寧な説明で薬剤師の協力を得られたのだ。さらに、思いがけず風の洞窟の詳細地図も手に入れることができた。


「これは風の流れまで記されている特殊地図だ」薬剤師は説明した。「君の配信を見て、薬草知識の正確さに感心してね。使ってくれると嬉しい」


「ありがとうございます!」アランは地図を丁寧に受け取った。「視聴者にもきっと役立つと思います」


彼がギルドを出る時、若い冒険者が彼に駆け寄ってきた。

「あの、赤マントさん!明日の配信、必ず見ますからね!」


アランは驚きつつも嬉しさを隠せず、笑顔で応えた。「ありがとう。頑張るよ」


「風見の箱」に戻ると、さらに作業は進んでいた。マリアは配信装置の最終調整をしており、ウィンダム老人は奥で何やら古い巻物を読んでいる。


「戻ったよ」

アランは調達したアイテムを作業台に並べた。「全部揃ったよ。それと薬剤師さんから風の洞窟の詳細地図をもらった!配信のことを知っていて、わざわざくれたんだ」


「素晴らしい!」

マリアは目を輝かせて地図を広げた。「風の流れまで記録されているわ。これは貴重ね!」


彼女の手が地図に触れた瞬間、地図の上に薄い青い光が広がった。魔力の痕跡だ。マリアは慌てて手を引っ込め、何事もなかったかのように話を続けた。


「この中央広間が風の結晶が最も採取しやすい場所ね」


アランはマリアの様子に再び違和感を覚えたが、まずは地図に集中することにした。

「うん、そこが目標地点だね。でも入口から中央までの道のりにいくつかの難所がある」


「この狭い通路は?」

マリアが地図の一点を指差した。彼女の指先は少し震えているように見えた。


「風の切り通しと呼ばれる場所だ」

アランは地図の注釈を読み上げた。「常に強い風が吹き抜け、時に鋭い風の刃を生み出すことがある。注意が必要な場所だね」


「風の刃...危険ね」

マリアは眉をひそめた。「視聴者の前でケガでもしたら大変よ」


「だからこそ、この保護結晶が必要なんだ」

アランは青く光る小さな結晶を手に取った。「風の魔力から身を守るための特殊な結晶。しばらくの間、風の直接攻撃を防いでくれる」


「でもそれって一時的なものよね?」マリアが心配そうに尋ねた。


「そうだね。効果は30分程度だから、タイミングを見計らって使わないと」

アランは真剣に答え、自分の知識を披露することで彼女の不安を和らげようとした。「風の切り通しは通常5分から10分で抜けられる場所だから、余裕を見ても大丈夫なはずだよ」


彼らは午後いっぱいをかけて、明日の配信の準備を進めた。装備の確認、地図の暗記、想定される危険への対策など、話し合うべきことは尽きなかった。マリアはエコーストーンの最終調整に取り組み、アランは古書から風の洞窟に関する追加情報を探し出した。


夕暮れが近づく頃、配信準備室はすっかり整い、二人の準備もほぼ完了していた。


「これで完璧ね」

マリアは満足げに部屋を見回した。「あとは、明日の配信を待つだけ」


夕陽の光が窓から差し込み、部屋を温かなオレンジ色に染めていた。その光の中でマリアの横顔を見たアランは、彼女の献身に心からの感謝を覚えた。


「ありがとう、マリア」

アランは静かに言った。「君がいなければ、こんなに万全の準備はできなかった。いつも僕の夢を支えてくれて、本当にありがとう」


「私こそ...」

マリアは少し言葉を詰まらせた。「あなたがこんなに真剣に取り組んでくれて嬉しいわ。子供の頃からずっと、あなたの夢を応援してきたから」


「そうだね」

アランも懐かしい記憶を思い返した。「僕が冒険者の本ばかり読んでいた時、君はいつも僕の話を聞いてくれた。魔法学校に行くことになった時も...」


「あの日のこと、覚えてる?」

マリアの目が遠い記憶を見つめるように輝いた。「あなたが大切にしていた冒険者の日記を水たまりに落としてしまった日」


アランは優しく微笑んだ。「もちろん。君は一晩中かけて、特殊な乾燥装置を作って本を復元してくれた。君の魔法の才能が芽生え始めた頃だったね」


「そう...」

マリアの声はわずかに震えていた。「あの時は確かに魔法の才能があったの。でも...」


「魔法学校ではうまくいかなかった」

アランは静かに言葉を継いだ。


マリアは顔を伏せ、小さく頷いた。「十三歳の時、魔法実技の試験で...事故を起こしてしまったの。友達を傷つけてしまって...」


彼女の手が小刻みに震えていた。指先から再び小さな青い火花が散ったが、彼女はそれに気づかないようだった。


「それ以来、魔法を使うのが怖くなった。だから魔法道具の道に進んだの。直接魔法を使わなくても、道具を通して魔力を扱える方法だから...」


アランは彼女の手を優しく包み込んだ。「マリア、君の才能は本物だよ。見て、この素晴らしい配信システム。これは誰にもできない、君だけの技術だ」


マリアの頬に小さな涙が光った。「ありがとう...そう言ってくれると嬉しい」


作業台の上のエコーストーンが、二人の感情に反応するように青く輝いた。その光が部屋中に広がり、二人を優しく包み込むようだった。


「さて、僕そろそろ帰るよ。明日に備えて早めに休まないと」

アランは伸びをしながら言った。彼は友人の告白の重みを感じながらも、彼女を気遣って明るく振る舞おうとした。


「そうね」

マリアも涙をぬぐい、笑顔を取り戻した。「明日は正午から配信開始ね。その前に最終チェックをするから、少し早めに来てくれる?」


「もちろん。11時には来るよ」


アランが立ち去ろうとした時、部屋の隅にある風見鶏が突然動いた。窓も閉まっていて風はないはずなのに、鮮やかな青色に輝きながら、まるで何かを指し示すように回転した。そして不思議なことに、その方向はマリアを指していた。


「あれは...」

アランは不思議そうに風見鶏を見つめた。


「たまにそうなるの」

マリアは少し気にする様子もなく言った。「魔力の流れを感知しているんでしょうね」


しかし、その時部屋の奥から現れたウィンダム老人の表情は、いつもとは少し違っていた。風見鶏をじっと見つめる彼の目には、驚きと何か複雑な感情が浮かんでいるようだった。


「先生?」

マリアが心配そうに声をかけた。


「ああ...」

老人は我に返ったように小さく頭を振った。「何でもない。風が変わり始めたようだ、それだけだ」


彼は風見鶏から視線を移すと、マリアを一瞬だけ意味深げに見つめた。


「では、明日を楽しみにしているよ」

老人は穏やかな笑顔を取り戻し、アランの肩を軽く叩いた。「良い配信になるだろう。そして、互いの力を信じることだ」


「頑張ります」

アランは決意を込めて答えた。


「風見の箱」を出る時、アランは胸元のブローチに手を当てた。それは昨日、ウィンダム老人から贈られた風見鶏のブローチだ。ブローチもわずかに温かく、青い光を放っていた。まるで彼の決意に応えるかのように。


そして彼は、マリアの指から散った青い火花と、風見鶏が彼女を指していたことを思い出した。マリアには彼女自身が認めるよりも深い魔法の才能があるのかもしれない。それは彼女が恐れている力だが、同時に彼女の本当の輝きでもあるのだろう。


「明日、新たな一歩を踏み出そう。そして、マリアにも彼女自身の力を信じてもらえるように」

アランは夕暮れの空を見上げながら、自分自身に誓った。


その日の夜、配信準備室の風見鶏は静かに、しかし確かな動きで回り続けていた。そして街のいくつかの場所で、明日の「赤マントの冒険者」の配信を待ち望む人々が、それぞれの思いを抱いていた。


フロンティア都市の小さな宿では、ナイトフォックスことヴィクター・ゴールドハートが風の洞窟に関する古文書を読み返していた。彼の傍らには配信を視聴するための魔力結晶が準備されていた。


「風の洞窟か...初級ダンジョンではあるが、理論と実践の間にある溝を知る良い機会になるだろう」


彼の目は厳しさの中にも、僅かな期待を宿していた。


そして街外れの丘の上では、黒い外套をまとった人影が佇んでいた。

「明日、赤マントの少年が動く。もう少し様子を見よう...」


風が強まり、黒い外套がはためいた。風見鶏のブローチが青く光り、その指す方向は「風見の箱」へと向かっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る