KAC20254 第4回お題 書き出し指定「あの夢を見たのは、これで9回目だった。」

午前3時 の 悪夢 (夢は、潜在意識の表れなのか? 恥知らずで、理不尽な……この酷い夢も)

 あの夢を見たのは、これで9回目だった。


「はぁ はぁ はぁ……」

 悪夢にうなされて目が覚めた…… 午前3時。

 喉が、カラカラだ。


「…………」

 彼女は静かに眠ってるようで、ホッとした。


 起こさないように、そっと布団を抜け出してキッチンへ。

 冷蔵庫を開けて…… あれが目に入って、僕は固まった。


「なっ なんだよ…… 誘惑してんのかよ」


 ジュースはあきらめて、水道水で喉の渇きを癒す。


「はぁ~」

 そんなつもりは、ぜんぜんないのにさ…… 夢に見るってことは、潜在意識下の願望だろうか? 夢とはいえ、彼女にあんな酷いことするなんて…… 最低すぎる。


「愛してるのに…… 大切にしたいのに」


 何故か、小学生の頃から好意を寄せてくれていた彼女。

 スゴイ美少女なのに…… なぜ、ただのデブの僕なんか選んでくれたんだろう?


 あげくは……

 大学入学と同時に一人暮らし始めた僕のアパートに、押し掛け同棲。


 勉強たいへんなのに……

 料理や洗濯、部屋の掃除までしてくれて。もちろん、僕も一緒に頑張ってるけどさ、とても彼女のようにはいかない。


 学生の本分は学業だと……

 週一ペースに控えてるエッチのときも、スゴく優しくて…… 可愛らしく甘えてくれてさ。外ではいつも無愛想なのに、二人きりのときとのギャップが激しい。


 ツンデレなんて、この世界に本当に存在してたんだ……

 それが彼女なんて、もう奇跡じゃん!


「一生大切にする、ぜったい!」


 決意を新たにして、布団に戻る。

 彼女を起こさないよう、そっと潜り込むと……


「おかえりなさい、茂武モブくん」

「えっ 起きてたの魔女マメちゃん」


 僕の彼女、聖女ひじりめ魔女マメがギュッと抱きついてきた。


「今おきた~ あったかモブくん、ぷにぷに好きぃ~」

「うん、僕も好き~」


「うふふ…… ねぇ、する?」

「明日…… 今日の授業1限からでしょ、寝といたほうがいいよ」


「うん。優しいモブくん、お休みなさい」

「おやすみ…… ちゅ」


 軽くキスを交わし、抱き合って眠る…… ホント幸せすぎる。


 愛しい魔女ちゃん。

 僕は…… 只野ただの茂武モブはきっと絶対、君を幸せにするからね。


 あの夢のようなこと……


 の独り占めなんて酷いこと、ぜったい ぜーったい しないと誓う!!


 たとえが一個しかなかったとしても……


 仲良く半分こだよ!!!

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