その〝ともしび〟が永遠であるように願わずにはいられない

ホラーな導入から感動的な結末への転換が印象深い現代ドラマです。
読了後に初めに戻ったとき、題名となっている「燈火」の読み方が「ともしび」であることに気付いて、静かな感動を覚えました。生きづらい現代社会でそっと灯った明かりに、人の心を照らす温かさを感じます。男性の「──もう来ません」という言葉に、人間性が垣間見えて深い余韻となりました。どうか男性の心にもともしびがずっと灯り続けますように。

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