第20代帝王 マルス1世
性的である
人名 = マルス1世
異名 = 軍神
各国語表記 = Mars I
代数 = 第20代
在位 = 3440年4月21日 - 3446年2月14日
出生名 =マンドゥラ・ドゥンゴ
出生日 =3411年12月15日
生地 =ノヴァ,ジュヌス属州 - ベラスコ公領
死亡日 =3446年2月14日
没地 =ノヴァ,トラデシオン特別行政区 - 世界宮殿
先代 =シトリウス10世
継承者 =ホノリウス4世
前職 =ジュラウス方面軍少尉
親族 =ヴェルア・ドゥンゴ(父)
マルス1世(ノ:Mars I, 3411年12月25日 - 3446年2月14日)は、世界秩序ノヴァの20代ノヴァ帝王(在位:3440年4月21日 - 3446年2月14日)。出生名はマンドゥラ・ドゥンゴ。
== 概要 ==
ノヴァ時代において最も軍事的才能に長けた人物として語られ、彼がいなければノヴァは内乱によって瓦解し、ノヴァ時代は240年で潰えていたとされる。この膨大な軍事的才能の源泉は、あふれんばかりの生命エネルギーであった。マンドゥラは9歳のころからこの生命エネルギーを性交という形で発散しており、3446年に暗殺されるまで1日に2~3度の頻度で性交に励んでいた。この習慣はノヴァ軍を率いてノヴァ貴族による反乱を鎮圧する際も続き、陣の中心部に建てられた彼の天幕からは、絶えず女性や男性の喘ぎ声が響いていた(これをよく思わなかった幕僚の一人が、マルス1世の天幕を訪ねて苦言を呈すると、マルスは「ならば分からせてやろうぞ」と言い、彼を強姦した。)。一部の研究者によれば、この喘ぎ声によって性欲を刺激されたマルス1世の兵士たちは、獣のようなどう猛さで敵に襲い掛かり、結果的に大きな勝利をもたらしたとされる(なお、敗北した貴族の所領では大規模な凌辱が行われるのが常であった。)。精通以降、彼が唯一性交を行わなかったのはエクスヴァキアの戦いが起こった3445年6月3日のみであり、この日だけは戦いによって消耗したエネルギーが彼の生命エネルギーを上回ったとされている。
3445年の中ごろに内乱が決着すると、敵との戦いによって抑えられていた彼の性欲は爆発し、トラデシオンに暮らすノヴァ貴族の夫人や子女をかまうことなく襲い始めた。一説によると、これによってマルス1世の子どもを身ごもった女性は1025名に登るとされている。夫人や娘を寝取られたノヴァ貴族らは、こうした子供を孤児院に預けたり、殺したりすることで家系の清廉さを保つべく画策したが、こうした試みは夫人や娘の激しい反対に遭い、養育せざるを得ない状況に追い込まれた。当時を生きたノヴァ貴族の一人であるフェラール・ジャアファルは、毎日のようにマルス1世の血を引く子供が誕生する当時の状況を次のように書いている。
「このままでは30人委員会各家の血脈は、すべてマルス1世の家系の血に毒されることとなるでしょう。ドゥンゴ家が世界を統べる時代が来ようとしているのです。」
ーフェラール・ジャアファル
マルス1世は3446年2月14日に暗殺された。表向きには、ドゥンゴ家の血が各貴族家に広がることを阻止するための暗殺とされているが、実際は妻や娘を寝取られた貴族らの私怨に起因する部分が大きく、遺体は切り刻まれ、川に捨てられた。遺体の一部はマルス1世を崇拝する一部の将兵らによって回収され、壺に収めて安置されたが、安永期にマルス1世の生命エネルギーを求めたシトリウス19世によって捕食され、現在は残っていない。
なお、生前彼が世間にばらまいた子種は膨大な数に上り、一説によると今日、推定160万人のマルス1世の子孫が生存しているとされる(これは、今日の世界人口の0.06%に上る膨大な数字である。)。
== 生涯 ==
3411年12月15日、ジュヌス属州のベラスコ公領にヴェルア・ドゥンゴの子として誕生。
== 人物 ==
生涯で数多くの人物と性的な関係を持ったことで知られるマルス1世であるが、そうした関係の多くはマルス1世による一方的なものではなく、相思相愛の感情によるものだった。むしろ、相手の方がマルス1世に溺愛するような事例も多く、こうした人々は、再びマルスと一夜を共にすることに恋焦がれ、マルスに対し懇願したのである。マルス1世は大勢と同時に性的関係を持っており、彼の愛を占有することは何人にも不可能なことであったが、この事実があったにもかかわらず、マルス1世は皆に(性的に)愛される存在だった。先の項目に「夫人や娘を寝取られたノヴァ貴族らは、こうした子供を孤児院に預けたり、殺したりすることで家系の清廉さを保つべく画策したが、こうした試みは夫人や娘の激しい反対に遭い、養育せざるを得ない状況に追い込まれた。」との記述があるが、これも彼女らが決して一方的に犯されたわけではないことを証明している。一部の研究者は、この事例の背後にはマルス1世の"性的なカリスマ性"があったと指摘している。
多指症の変異種であり、陰茎が2本ないし3本あったとする説がある。ルナ・フロウルス、マダ・トケ、テン・チョンが記録している。
== 評価 ==
ノヴァ帝王の研究で知られ、自身も68代帝王であったホノリウス12世は、自著『帝王列伝』で、以下のように述べている。
「生命を断ち切る行為である戦争と、生命を生み出す行為である生殖が、同じの"生命エネルギー"に起因するという考えには興味深いものがある。実のところ、人類史において人類の数を増加させた因子と減少させた因子は同一のものであり、その表出の仕組みの違いが、世界人口の増減に大きな影響を及ぼしたのではないだろうか?この問いを理解したとき、人類は完全に人口をコントロールするすべを体得するかもしれない。」
ーホノリウス12世、『帝王列伝』ホノリウス12世自身は、清教徒的性格からマルス1世をよく思ってはおらず、マルス1世を性の化け物と見下し、深い研究を行うことはしなかった。そのため、マルス1世に関する歴史的文献は非常に限られた状態が続いていたが、近年、スタディオンが遺伝子検査による家系調査を実施したところ、マルス1世が性的関係を持ったとされる1025名の貴族のうち、実に8割ないし9割が、反乱に加担した家柄の子女であることが明らかとなった。この研究を主導したスタディオンのフェ・ル・ガールは、一部貴族家の離反によるノヴァの分裂の危機を経験したマルス1世が、貴族家同士の血のつながりを強化することで、再び反乱が起きないように模索していたのではないかと述べている。仮にこれが事実であるとすれば、内乱終結後のマルス1世の姦淫は、たんに彼の性格に起因するものではなく、高度な政治的意図に基づいて成されていたことになる。フェは、現在の世間のマルス1世に対する認識は、彼の血筋の統一を目指した政策が今日にいたるまでの1560年の間に拡大解釈された結果形成されたものであり、実際のマルス像とは異なっている可能性を指摘している(事実、反乱に加担した貴族家であってもノヴァ貴族や30人委員会から除名されることはなく、ノヴァ貴族家の攻勢家は、ノヴァ時代を通してほとんど変わらなかった。)。
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
== 関連項目 ==
シトリウス10世 ← 3440 - 3446 → ホノリウス4世
代数 人名 即位年 退位年 在位年間
1 ノヴァ大帝 3203 3225 22
2 シトリウス1世 3225 3239 14
3 メルクリウス1世 3239 3243 4
4 シトリウス2世 3243 3256 13
5 シトリウス3世 3256 3270 14
6 ホノリウス1世 3270 3281 11
7 レガリス1世 3281 3283 2
8 シトリウス4世 3283 3298 15
9 メルクリウス2世 3298 3300 2
10 シトリウス5世 3300 3319 19
11 ホノリウス2世 3319 3340 21
12 シトリウス6世 3340 3363 23
13 ホノリウス3世 3363 3382 19
14 メルクリウス3世 3382 3395 13
15 レガリス2世 3395 3413 18
16 シトリウス7世 3413 3419 6
17 シトリウス8世 3419 3424 5
18 シトリウス9世 3424 3437 13
19 シトリウス10世 3437 3440 3
20 マルス1世 3440 3446 6
21 ホノリウス4世 3446 3453 7
22 シトリウス11世 3453 3462 9
23 メルクリウス4世 3462 3470 8
24 メロス 3470 3477 7
25 アポロ1世 3477 3478 1
26 メディクス 3478 3484 6
27 シトリウス12世 3484 3484 0
28 ホノリウス5世 3484 3486 2
29 シトリウス13世 3486 3507 21
30 メルクリウス5世 3507 3508 1
31 シリウス 3508 3513 5
32 エデュカトル 3513 3514 1
33 バルカン1世 3514 3539 25
34 シトリウス14世 3539 3542 3
35 ホノリウス6世 3542 3563 21
36 シトリウス15世 3563 3565 2
37 バッカス 3565 3565 0
38 オリンピア 3565 3577 12
39 バルカン2世 3577 3580 3
40 シトリウス16世 3580 3585 5
41 マルス2世 3585 3594 9
42 ホノリウス7世 3594 3627 33
43 アグリカ1世 3627 3657 30
44 アグリカ2世 3657 3669 12
45 シトリウス17世 3669 3674 5
46 ホノリウス8世 3674 3688 14
47 ハルバ1世 3688 3700 12
48 レガリス3世 3700 3720 20
49 メルクリウス6世 3720 3731 11
50 メルクリウス7世 3731 3736 5
51 レガリス4世 3736 3750 14
52 マルクス 3750 3763 13
53 マルス3世 3763 3781 18
54 ホノリウス9世 3781 3784 3
55 ペルセウス 3784 3804 20
56 バルカン3世 3804 3812 8
57 ヘラクレス 3812 3843 31
58 オリハルコン 3843 3870 27
59 シトリウス18世 3870 3887 17
60 ホノリウス10世 3887 3919 32
61 ハルバ2世 3919 3926 7
62 クロノス 3926 3947 21
63 シトリウス19世 3947 3977 30
64 ヘルメス 3977 4004 27
65 ホノリウス11世 4004 4015 11
66 アポロ2世 4015 4046 31
67 シトリウス20世 4046 4069 23
68 ホノリウス12世 4069 4105 36
69 メルクリウス8世 4105 4113 8
70 ハルバ3世 4113 4134 21
71 ハルバ4世 4134 4170 36
72 ホノリウス13世 4170 4202 32
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