「米倉莉子ちゃん」

！

出てきた名前に驚く。

何故莉子がこいつと繋がっている？

「てっきり元に戻ったと思ってたのに。莉子ちゃんも真面目すぎるね。じゃあ」

言いたいことだけ言って去っていく榎本の腕を捕まえ、小声で話す。

「…聞きたいことがある。情報料は内容次第で」

榎本は目を大きく開く。

「へぇ。覚えていたんだ俺の事」

面白そうに俺を見てから外を指さす。

「次の講習で終わり？ならそこの喫茶店にいるから」

また言うだけ言って、俺とは違う講習室へ行ってしまう榎本。

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