第3話
足が痛い……
転んだときに足を擦りむいたようだ。夢なのに痛みのリアルさなんて求めてない。これが夢だってことは分かっているのだ。言いたいことがあるならハッキリ言ってほしい。
私は再び命綱の松明を拾い上げて、仕方なく前に進むことにした。
夢だと自覚しながら見る夢というのも不思議なものだ。しばらく歩くと、少し横に広がった空間があり、鍾乳石とおぼしき石の群が見えた。
鍾乳石の前に誰かが置いたような光沢のある黒曜石があった。今回は転倒しなくて良かったなと安堵して刻まれた文字を読んだ。
七日目は『リリ』、八日目は『ン』、九日目は『ト』。
なぜか七日目だけ二文字だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます