第2話

夢の続きから見るなんて聞いてない。

私は閉所恐怖症だし、暗闇も怖いから、こんな洞窟のような場所は嫌いなんだ。



「うわぁーー。待て待て待て」

湿った地面の上に転がった松明の火が消えそうになったので、慌てて柄を持ち火を安定させた。

自分の声がやたらと反響して、大声に驚いた蝙蝠コウモリがバサバサバサと一斉に飛び立った。闇の中に大量のコウモリの存在を感じ、恐ろしさのあまり腰を抜かして再び転倒した。命綱の松明が手から離れる。二次被害の驚愕転倒事故である。


光沢のある黒曜石が松明に灯されていた。何か文字のようなものが刻み込まれている。




四日目は『ノ』、五日目は『コ』、六日目は『ウ』だった。

『ノコウ……?』

意味不明だ。

メッセージの続きだろうか。





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