冷戦期の危機が原作のせいで悪化してるんだよなぁ

 原作では、核戦争なんてものはなかった。

 このアニメの舞台は1986年日本で、桜岡県日本の49番目の都道府県が物語の中心である。この県は架空の県なのだが......さて人類史の歴史上の出来事は、当然ながらこの世界でも起こる。当然のことだ。そして......この世界は本来日本が持っているはずのない土地を持っていた。



 更に言うならば、原作では日本の核発射基地がなぜか樺太に存在していて......。まぁその、核が効かないことを説明するためだけに、物語上の都合か何かで設置されたのがそのまま現実になり......。現実になった結果、ソビエトが樺太の基地に反発して、日本が撤去しなかった場合何が起こってしまったのかは......今いる核シェルターの外を見ればわかるだろう。


「こんな、明らかに人が生活できない状態でも悪霊は存在できるんだよなぁ......」


 外は黒い雨だらけで......私は、なので外に出られそうもない。

「これを何度も繰り返せば......そりゃ精神壊れるか......」

 本来の滅びでもきついのに、繰り返すとこれを見させられてたと考えると、きついな。主人公の心が折れたのも納得ができてしまう。それでも押し付けられるのはやめてほしかったが......。



「まあ、原作の開始年を考えればすぐ出なくても大丈夫だとは......思うのだが......」

 今はまだ、1972年で......原作は始まってはいないだが、本当に大丈夫なのだろうか?

 悪霊は今のままでも活動できる。それこそ、原作で語られたとおりに、放射線だらけだろうが、彼らに悪影響を及ぼすことはない。



「それに、間違っていたとしてもループできないしなぁ......」

 原作の力がそのまま使えるのならループ前提で作戦を立てることができるが、別に自分は押し付けられただけで......輪廻の力を使用することはできない。

 あくまでも八百万の神が、加護をに与えただけで......サーシャの体に与えたわけではなく......私は使用できないことを主人公の知識によってわかっている。




「これから......どうしようか?」

 私は結局、途方に暮れている。

 現実逃避のためにも......核シェルターの中を見る。その中には、もともとの持ち主の所有物のものだろうか....魔術の本とか、魔術師の手記だったりが、存在している。もちろん多くの水、多くの保存食も......それこそ、後2年はここで生活できるだろう。もちろんこのままだと原作の開始日まで生き残ることすらできない。


 机の上には雑貨と日記が存在しており......ここにいた人物の素性がよく分かった。


「おそらく、ここにいた人は、魔術の研究のために核シェルターを借りたんだろうが.......」彼は今、ここにはいなかった。おそらく核に巻き込まれたのだろう。


 中身は恐らく、主人公であるサーシャは英語ができないのでわからなかったのだろうが......内容を読むと、おそらくこれは魔術の設計図か何かであろうことは推察できた。


「原作知識で......日本系の魔術は分かるが、欧州のは全然なんだよなぁ......」


 ......日本編のラスボスには役に立たないかもしれないが、主人公と比べたら、すこしはしっているはずの、英語の知識で......この手記を解析するべきなのかもしれない。



「解読するかぁ......英語は自分も苦手なんだけどなぁ......」


 ......この後、やることもなかったため、手記の解読を始めることにした。


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