魔法が絶対的な世界で銃で戦います。~生まれつき魔法が使えなくても銃もあるなら銃で最強になればいいじゃないか~
第54話 魔導大祭7 カシアナ・アイスヴェインVSぺスティス・ナイトシェード2[魔導大祭編]
第54話 魔導大祭7 カシアナ・アイスヴェインVSぺスティス・ナイトシェード2[魔導大祭編]
「ネザーフレイム・ヴェノムハザード!!」
とペスティスが唱え、毒蛇が現れた。
「やれ!」
と命じ、毒火炎のブレスでカシアナを襲う。カシアナは毒蛇の攻撃を軽やかに避けながら、詠唱を続ける。
そして、毒蛇に対抗するように、カシアナは
「アイスドラゴン・セレスティアルブリザード!」
と唱え、巨大な氷の龍が現れる。
「で、でたー! カシアナ様の召喚魔法! カシアナ様に召喚魔法を使わせるとは、アイツ、なかなかやるな!」
「そりゃ、ナイトシェード家だからな!」
「ナイトシェード家って何だ?」
「お前、なんにも知らねえんだな!」
とカシアナ親衛隊が騒いでいた。観客席からも「カシアナ様、最高!」「アイスヴェインの誇りだ!」と歓声が上がる。
「その龍がなんだ! 毒蛇の前じゃ無力だ!」
とペスティスが声を荒げ、詠唱を始めた。
「私に召喚魔法を使わせるとは、なかなかやりますね。でも、私は負けないよ!」
とカシアナが強い口調で言い放つ。
巨大な氷の龍と毒蛇が激突する。互いにブレスで攻撃し合うが、どちらも素早く、なかなか命中しない。
「俺はお前みたいな表の世界でキラキラしてる奴が大っ嫌いなんだよ!」とペスティスが声を荒げる。
再び
「ネザーフレイム・ヴェノムハザード!!」
と唱え、一気に10体の毒蛇を召喚。
「数で圧倒させましょうか。」
とペスティスは不気味な笑みを浮かべる。観客席がどよめき、ラミッサが
「カシアナちゃん、頑張れー!」
と叫ぶ。
カシアナは
「数が全てじゃありませんよ」
と挑発。
「て、てめえ!」
とペスティスが取り乱し、
「カシアナもろともやってしまえ!!」
と毒蛇に命じる。氷の龍とカシアナに毒蛇が襲い掛かるが、力を溜めていた氷の龍がブレスを放ち、すべての毒蛇を一掃。観客席から「いいぞー!」「その調子だ、カシアナ様!」と歓声が沸き上がる。
「なかなかやりますね。では、これはどうです?」
とペスティスが怒りを抑えつつ敬語で言い、数十秒の詠唱の後、
「トキシン・ソウルエコー!」
と唱える。カシアナの様子がおかしい。彼女は突然泣き出し、過去のトラウマに苛まれる。
セレナちゃんが心配そうに言う。
「これが毒魔法の精神攻撃だね……。過去の嫌な記憶を見せられてるのかな。やっかいだ。カシアナさん、勝てるかな?」
観客席からオーロラの声が響く。
「お姉様! 頑張れー! 毒野郎に負けるな!」
しかし、カシアナは泣き続けている。その隙に、ペスティスが
「ヴェノム・ネザーレイン・オーバーロード!」
と唱え、紫黒の毒の雨がカシアナを襲う。毒が彼女の身体を蝕み、動きが鈍る。
「お姉様! あの時の約束を思い出して!」
とオーロラが涙ながらに叫ぶ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます