第44話 再び遺跡に向かう6 パラレルワールド[大東遺跡編]
「実は…前世の記憶のこと、日本という国がある地球という星の世界にいたことを話した。」
すると、姉から衝撃の事実を聞くことになる。
「実は私も日本にいたよ。」
「えっ!?」
びっくりして、セレナちゃんも俺も声が出てしまった。
「めっちゃいるわけじゃないけど、たまに日本から転生してきた人がいるよ。」
「そうなんだ。姉ちゃんも日本出身なのか…出身というべきかわからないけど…。」
「そうだよ。私も日本人だったよ。」
「最近で一番びっくりしたー。ヴェスだけじゃなく、お姉さままで日本人だったなんて…。」
「やはりこの遺跡を作った人も日本人と思ってるでしょ?」
「うん!」
と俺とセレナちゃんはハモって言った。
「で、また我が弟が謎解きしたの?」
「お姉ちゃん、さっきも今もセレナちゃんが謎解きしたんだよ!」
「おおー、セレナちゃんやるじゃないー、このこのー!」
「うん、ありがとう!」
「で、なんでわかったの?」
「日本と言えば天皇、8人の女性と言えば、女性天皇ってなったんだよ。」
「なるほどねー、そりゃ日本出身じゃないとわかんないね。」
「気になったんだけど、日本から転生してる人が多いって、この世界はいったい何なんだろう?」
「死後の世界? パラレルワールド?」
「我が弟よ、いい質問だ。この世界は、死後の世界と言われることもある。ただ、前世の記憶がない人もいるけど…それでも、日本から転生したとされる人が何人かいるそうだ。って言っても、その数は少ないらしいけどね。」
「なるほど。日本にいた人にとってはここが死後の世界になるわけだね…。もしかしたら、この遺跡の最深部に行けば、何かわかるかもしれないね。」
「そうだね、セレナちゃん! みんなで攻略頑張ろう!」
「おー!」
と話してると、ラミッサ、アズリナ、ルビルナ、メドルナが「3人で何をこそこそ話してるんだ」と怒った様子で言ってきた。なので、「なぞ解きについて話していた」ととぼけて怒りを収めることに成功した。
だが、このまま3人でこそこそしてるのも申し訳ないので、次の謎解きの時に本当のことを話そうと思った。
そして、男性像と女性像が向かい合ってる道の始まりに立つと、像が動き出した。思った通りだ。ゲームやアニメで見るような感じだ。ルビルナとメドルナが闇雲に「アイズ・オブ・ディスイリュージョンメント」を男性像、女性像関係なく撃ってるので、「男性像だけ倒すんだ!」と指示した。
すると、何体か男性の像を倒したところで、女性の像が男性の像を守り始めた。が、構わずアズリナたちは「アイズ・オブ・ディスイリュージョンメント」を撃ちまくっている。だが、その女性像には一向に効かない。それに、バリアシールドのようなものを張ったのだ。次の瞬間、メドルナが
「おどりゃー、じゃあ、これを使ってやるー! デスメテオ…。」
「テ」のところでアズリナが「姉様ー、それはダメー!」と言った。
デスメテオは、隕石を降らせる魔法である。デスメテオを放ったら、この遺跡もろとも崩れ去ってしまう。メドルナはなんて奴だ…。よく監視しておかなければ…。それと、3姉妹でアズリナが一番しっかりしてるので、アズリナに監視役を頼んでおこう…。
そうこうしてる間にもみんな戦ってる。俺も戦わなくては…と思っていると、いい作戦を思いついた。羽があるが、鳥みたいに飛ぶわけではなく、ジャンプのような挙動をするだけだから、この作戦でいこう。
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