第3話 頭のいい奴の罵倒は…くるっ!
「Just a moment, please!!」
「い…イエ…す?」
いきなり飛び出した凄まじく流暢なネイティブとともに
「…おとうさまっ!…お仕事お疲れさまですわ。今日もお忙しいハズのおとうさまのお迎え…わたくし嬉しくて嬉しくて!」
「…」
そこに現れたのは、いつもの輝くような無邪気な
【
早見
https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818792435385391275
妹の
「(こいつだけは…絶対に怒らせてはいけない!)」
普段はおしとやかに見えるけど、これだけは
…こいつこそ切実に…さっさとファザコン止めて彼氏を作って欲しい…
「み…見ましたの?わたくしが告白を受けるところ…」
「い…いや…俺が近づいたときには終わっていたみたいで」
「そう!…それは良かった…」
「身体のでっかい大男が小学生みたいに号泣して飛び出して来たけどな」
「…」
「…その後、野次馬みたいな連中がなんか言ってたんだよ、氷姫やら心を折るプロフェッショナルとか」
「…なるほど、全員「敵」認定ですね」
待て待て!お前の「敵」認定はヤバイ!
ホント手加減とか容赦とか…何処かに捨ててきちゃってるんだから…
「…そ…それよりも参考までに教えてくれよ。いったい何を伝えれば大の男をあそこまで号泣させられるんだ?」
「…別に…普通にわたくしの意見をお伝えしただけですわ…お恥ずかしい」
「そこを詳しく教えて欲しいんだよね…実は今度…部長にお見合いをセッティングされそうなんだよ」
「…は?」
「いざそうなっちゃったら、会うのは避けられないにせよ何としても向こうから断って貰わなくっちゃならないから…って…待て待て待て待て!…お…お前は!瞳を
こ…こええ…こいつの無表情…ほんとにコエエんだよ。
さっきの鬼の顔のほうが…まだましだっ!
https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818792435608314872
―
―
「…な…なるほど…仕事で仕方なく組まれそうなお見合いを蹴るための算段なのですね…であればご協力しないわけにはいきませんわね」
「そうなんだよ…だから参考までにお前がどうやって告白を断っているかを知りたい…なんでそんな苦しそうな顔…」
「…む」
「…む?」
「無理ですわ!そんなこと…愛するおとうさまを前に…言えるわけありませんわっ!」
…うん…この娘もほんと香ばしいくらいファザコン…
「はあ…はあ」
「…分かった。じゃあ俺は後ろを向いている。お前は目を瞑って…さっきの男のことを思い浮かべてくれれば」
「…な…なるほど…それならなんとか」
「頼むよ…俺を助けると思って」
俺は後ろを向いた…さあ来い!
「で…では…いきますわ!この…痴れ者っ!……!……!!………!!?…………………………………………………………………………………」
その後、メンタルを破壊された俺は…脆くも地面にめり込むが如く倒れ込み…『おとうさま…おとうさま!?…お願いです、どうかしっかりなさって!』と
…頭のいい奴の罵倒はコワイ…流れるが如く人格を根こそぎ引っこ抜いてくるようなそんな恐るべき罵倒の数々は…来たるべきお見合いには全く参考にならなかった。
ーPSー(むつきの婚約者って?)
「ところでむつき…さっきの野次馬どもが話していたお前が『身も心も捧げた』っていう婚約者って」
「いやですわおとうさま。そんな輩がいないことはおとうさまが一番ご存じでしょうに…あれはお断りの際に使っているテンプレートですわ。おとうさまもお見合いの際にお使いいただければ」
「…お見合いの席で『私には身も心も捧げた婚約者がいる』とか言ったら社会人として終了するわ!」
「あら…残念…なんでしたらわたくしが身代わりで婚約者のふりをしても…」
「いらんわっ!」
うん…
「まあわたくしも、『身も心も捧げた』婚約者と言うからには心に思い描く殿方も…お聞きになりたいですか?」
「うん…何故だろう…全く聞きたくないや」
「まあ!おとうさま…ご嫉妬?」
違う…『これ以上この話を続けてはいけない』と…俺の
「何もご嫉妬など必要ありませんのよ?わたくしが身も心も捧げているのは…ぶぶっ!…ひ…酷いですわおとうさま!何故タオルでわたくしの顔を覆うのですか!」
うん…『これ以上この話は絶対に続けてはいけない!!』と…俺の
「うん!夜も更けてきた…さあむつきも早く着替えておいでっ…バイトのはづきを迎えに行こう!」
「む〜っ、おとうさまの…意気地なしっ!あの日の夜…おとうさまはあんなに激しくっ!」
「やめんかっ!」
おっとここまで!カクヨムはR15だっ!!
これ以上は黙れむつきっ!
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