良き故郷が在ることの素晴らしさ

 自己が育ててきたキャリアと、自己を育んだ風土、どちらかを選択しなければならないというのは地方出身者としては普遍的なテーマですが、本作ではその二つの葛藤を下田への郷愁とともに綺麗に描いておりました。
 やはり自伝的な作品なのでしょうか? 伊豆文学賞等も視野に入る優れた短編ですが、作者様の想定の一つとしてある長編化案も良さそうです!

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