12
「たまには…会いに…来てください…ね…」
「…」
「お仕事で…別荘に来るときは…連絡…」
泣かないと決めていたのに。
今生の別れなんかじゃないのに。
濃厚すぎた鳳凰組での日々が、走馬灯のように蘇る。
大切な、仲間たちの笑顔と共に。
「夢なんだろが」
「…っ」
「泣いてんじゃねぇよ」
ひんやりとした風が頬を掠める。
ゆっくりと唇に重なる、シドさんの影。
愛しい、影―――…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます