第2話 課題やってる奴は神様扱い

「右京おはよ〜ウェーイ」  

朝から元気いっぱいなこいつは藪中やぶなか良輔りょうすけいつも絡んでくれる大事な親友だ

「ウェーイ藪中おはよ〜今日の一限なんだっけ?」

「えっとね〜確か古典だった。課題やった?」

「逆にやった?写させてよ!」

「やってないんだよね〜......今からやるわ」

そうしてノートと教科書を広げ課題を始めたガリガリというペンの音から

相当焦っているのがわかる類は友を呼ぶとはまさにこのことである。

俺もやんないとなあなんて思っていた矢先椿が来た。


「お!椿おはよう〜!」

「右京おはよう〜英検何級受けるか決めた?」

そうだ英検受けることにしたんだ、すっかり忘れてた!とりあえず今は課題のことを優先しないと......

「そんなことよりさーあー古典の課題やった?俺やってないんだよね〜」

「もちろんやったよ〜やってないんだ特別ね」

「まじ?やった〜さっすが椿懐もおでこも広いw」

「あははは」ジロ

コンプレックスをいじってしまったのか鋭い眼光が突き刺さる

次の一言を発する直前しっかり土下座した。

「すいまっせーーーん」

“多分地球上の誰よりも早い”なんていう例えをするくらい早かった

それを見て自然な笑顔になった椿を見て胸を撫で下ろした。ー

「次言ったらまじで課題2度と写させないからね」

「はい......」なんてか弱い返事をし、ノートを受け取って席についた。

授業が始まり、いかに先生の目をバレずに写すかが鍵になってくる隣を向くと

椿は相変わらず英検の勉強をしている、なんでかわかんないが机に書いてる消した時の消しカスすごそうって思い眺めていると、頭を叩かれた......はあ......課題やろっと

そうして授業が終わり俺の課題も終わった。

「椿さっきの話しの続きなんだけどさ、三級から受けてみよっかなって思ってるんだけどさ椿はどう思う?」

「いいんじゃない?まずは基礎からでしょ!!」

「受かるかなあ.....」

「受かるよ頑張ればだけどね!大丈夫だよ一緒に頑張ろ」

なんて言葉に勇気づけられやる気がみなぎってきた!

うおおおおおおやるぞおおなんて感じで内心盛りあがっちゃってる。

後ろから声が聞こえる

「右京くん英検受けるんだって?すごいじゃん!でもその前に英語の課題提出しないとね」

先生から発せられた言葉に英語の課題の存在を思い出し凍りついた

「ちょっとこっち来よっか」と言われ職員室で説教されたあと、放課後みっちり課題やらされた......









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