言葉

第6話






――――頭が痛い。




「………」




意識が徐々にはっきりとしてきて、そっと目を開けてみる。




眩しい光にぼやける視界。



辺りを見回すと…そこは病室だった。




白に統一された個室。



規則性のある秒針の音。



窓は開いていて純白のカーテンが風に揺れている。




私は、ゆっくりと身体を起こした。




「っ…」




その瞬間、頭に針が刺さったような痛みがして咄嗟に手を添えた。




額に触れてみると包帯が巻かれているのが分かる。





そこでやっと私は“闇夜の男”を思い出した。




確か私は……。



徐々に記憶を辿っていく。





――――……そうだ。




男に何かで殴られて倒れたんだ。




その後は―――覚えていない。




私を殴ったあの男の声…どこかで―――……





「…ユズキっ」





勢い良く病室の扉が開くと同時に顔を出す人物。



切羽詰った表情。




「マサヤ…」




私はボーッと虚ろにマサヤを見つめた。



マサヤの目が大きく見開いていく。




廊下からは数人の声が反響して聞こえてくる。




「マサヤ?そんなとこで突っ立ってどしたの~」




ユウの声…。




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